日本電産の反応次第では積極的な売買は手控えられる
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売り優勢の展開から始まることになりそうだ。日経平均は前日の上昇で昨年12月の日銀会合後の急落部分を埋めたことから、いったんは達成感が意識されやすいため、想定内の一服といった見方に向かわせよう。投資家の関心は日本電産<6594>の決算反応となる。通期計画の下方修正を発表しているが、悪材料出尽くしといった見方に向かわせるようだと、相場全体の押し目買い意欲につながりやすいだろう。一方で、弱含むようだと、本格化する決算のなかで、模様眺めムードを強めてくる可能性はある。
日経平均は昨日の上昇で75日線を上回ってきており、同線での底堅さが見られるかが注目されそうである。日本電産が売り一巡後に底堅さを見せてくることができれば、センチメントを悪化させる流れにはならないだろう。とはいえ、決算が相次ぐなかで積極的な売買は手控えられやすく、物色は中小型株などでの短期的な値幅取り狙いが中心になりやすい。また、テーマ性のある材料株での売買などにも向かいやすく、政府の子ども対策や防衛、メタバース関連などへの物色になりそうだ。