7日の日本株市場は、やや売り優勢の相場展開が見込まれそうだ。6日の米国市場はNYダウが40ドル高だった一方で、ナスダックは13ポイントの下落と、まちまちの展開。1月製造業受注が予想を上回り、金利が再び上昇に転じると、警戒感が再燃し上値を抑制した。さらに、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が7日、8日に開催される上下両議会での証言で、タカ派色を再表明するとの警戒感も広がった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比60円安の28200円。円相場は1ドル135円90銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売り先行で始まろう。日経225先物はナイトセッションで28160円〜28320円辺りでの推移だった。もっとも、前日の上昇で昨年12月14日の戻り高値28260円を突破したこともあり、いったんは達成感が意識されやすいところであろう。パウエルFRB議長の議会証言の内容を見極めたいとする模様眺めムードが強まりやすいところ。

 ただし、先物市場では週末のメジャーSQを控えていることから、限月交代に伴うロールオーバーが中心となる。積極的に仕掛けてくる流れにはなりづらく、急ピッチの上昇に対する過熱感が意識されているなかでも、レンジを明確に上放れてきたことから、ショートは仕掛けづらいところであろう。そのため、利食いに押される局面においては、押し目狙いのロング対応に向かわせそうだ。

 昨日は東エレク<8035>が3%を超える上昇を見せるなど、指数インパクトの大きい値がさ株が日経平均を押し上げる格好だった。本日はリバランスの動きに向かう可能性が高そうだが、TOPIX比較で日経平均型の出遅れ感は意識されているなか、見直しの動きは強まりやすいと考えられる。SQ通過後は期末意識から配当志向の物色に向かわせやすいものの、足もとではグロース優位の展開を想定しておきたいところだ。