29000円が次第に意識されてくる予想外の強い動き
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まろう。パウエルFRB議長の下院での議会証言については、前日の発言を踏襲した格好であり、織り込み済みだろう。週末の米雇用統計の結果を見極めたいとの模様眺めムードが次第に高まる可能性はあるものの、先物オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控えたロール中心の商いのなかで、節目の28500円を上回ったことから、ショートカバーが強まりそうだ。インデックスに絡んだ商いが指数を押し上げる格好になろう。
ロールオーバーが中心の商いのなか、狭いレンジでの推移になりやすいなか、日経225先物は先週末からの上昇によって27500円辺りから1000円超の上昇をとなった。29000円が次第に意識されてくる予想外の強い動きによって、ヘッジ対応ができていない面もあると考えられ、買い一巡後のこう着感が強まる局面があったとしても、ショートは避けておきたいところである。
また、米国では3月のFOMCでの0.50%の利上げを織り込むなか、米ハイテク株の強い動きが見られており、この流れからグロース優位の展開になりそうだ。TOPIXと比較して相対的に日経平均型の出遅れが意識されていることもあり、グロース株への見直しの動きが期待される。もっとも、SQ通過後は期末を意識した配当志向の物色に向かいやすいと考えられ、バリュー株物色に回帰することになりそうだ。