値がさハイテク株の底堅い値動きにより、指数を下支えする可能性
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、小動きで始まろう。日経225先物はナイトセッションで一時27370円まで買われ、25日線を捉える場面も見られたが、前日同様に上値を抑えられる格好だった。その後26930円まで売られたものの、75日、200日線水準で下げ渋る動きを見せて27000円を上回っており、底堅さは意識されそうだ。
また、米国では金融システム不安がくすぶるなか、利上げ停止が近いとの見方からハイテク株への買戻しが見られており、東京市場においても前日に強い値動きが目立っていたハイテク株への資金流入が意識されそうだ。指数インパクトの大きい値がさハイテク株の底堅い値動きにより、指数を下支えする可能性はあるだろう。そのため、押し目狙いのスタンスのなか、日経平均は27500円突破を試す流れのなか、25日線辺りを意識させそうである。
また、全体としては不安定な状況が継続するほか、週末要因もあって積極的な売買は手控えられやすいものの、底堅さが見られるなか個人主体による中小型株への物色は活発だろう。ただし、週末要因から資金の逃げ足は速いと考えられるため、フットワークは軽くしておきたいところだ。そのほか、期末接近において、配当志向の物色が意識されやすいほか、低PBRや高ROE銘柄などへの物色も意識されやすいだろう。