利食いの動きが強まる局面においては、押し目狙いのスタンスに
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い優勢の相場展開になりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時31290円まで買われる場面も見られており、海外投資家による日本株選好の動きは継続しているとみられる。また、軟化する場面ではボリンジャーバンドの+2σが支持線として機能し、31000円水準での底堅さが見られており、支持線が切り上がりを見せるなか、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうだ。また、日経平均は節目の31000円回復で目先的な達成感が意識されやすく、短期的には売りを仕掛けてくる動きも見られるが、強い需給により買い戻しに向かわせている。
また、昨日の東証プライムの騰落銘柄は、値上がり数が全体の7割近くを占めたものの、前日までは値上がり、値下がり数が拮抗していた状況が続いていたため、楽観的な総強気ムードではないだろう。米国では債務上限問題の行方を見極めたいとする模様眺めムードが強まりやすく、インデックスに絡んだ主力大型株主導の相場展開になりそうだ。中小型株については物色に広がりが見られていないため、低迷している銘柄のリバウンド狙いというよりは、強いトレンドを形成している銘柄への順張りとなろう。
日経平均は買い一巡後は31000円辺りでの底堅さを見極めることになろうが、利食いの動きが強まる局面においては、押し目狙いのスタンスに向かわせそうだ。物色としては引き続きハイテク株のリバウンドが期待されやすいほか、円相場は1ドル138円50銭台と円安傾向を見せていることから、輸出関連の動向も注目される。また、米国では銀行が買い戻されており、メガバンクなどには短期的なリバウンドを狙った動きが意識されそうだ。