こう着ながら買い戻しの動きは強まりやすい
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い先行で始まることになろう。4日の米国市場はレイバー・デーの祝日のため、海外勢の商いは膨らまず、薄商いのなかでこう着感の強い相場が見込まれる。ただし、米雇用統計の結果を受けた波乱展開とはならなかったことから、先週の流れを引き継ぐ格好での押し目買い意欲は強そうである。先週の日経平均は32000円割れの水準からのリバウンドで25日、75日線を突破し、週末には一時32800円台を回復した。ボリンジャーバンドの+1σ水準を捉えてきており、同水準を明確に上放れてくるようだと、8月1日の戻り高値33488円が射程に入ってくるだろう。
米国の祝日の影響から週前半はこう着感が強まりそうだが、上値の重さを受けてショートを仕掛けてくる動きは限られ、押し目狙いのスタンスに向かわせよう。また、今週末には9月限の先物・オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控えている。限月交代に伴う商いが中心となるため、積極的にポジションを傾けてくる動きはなさそうだが、先週のリバウンド基調によってヘッジ対応での買い戻しの動きは強まりそうである。
また、先週はTOPIXがバブル崩壊後の戻り高値を更新した。心理的には日経平均の出遅れ感が意識されやすく、指数インパクトの大きい値がさハイテク株などへの資金流入が期待されそうだ。先物主導による短期的な売買に振らされやすい需給状況ではあるが、米VIX指数は13.09と低下傾向が継続しており、リスク選好に向かわせやすいだろう。