8月1日の戻り高値33488円が射程に
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い先行で始まることになろう。祝日明けの米国市場は軟調推移となったが、日経225先物は一時33170円まで買われるなか、足もとのリバウンド基調は継続しそうだ。節目の33000円回復で目先的な達成感は意識されやすく、強弱感は対立しそうだ。ただし、週末に9月限の先物・オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控えるなか、積極的に売りを仕掛けてくる動きは限られよう。反対にレンジを切り上げてきているため、ヘッジ対応の買いが指数を押し上げているとみられる。
米国の祝日明けで海外勢のフローも増えるなか、8月1日の戻り高値33488円が射程に入ってくる。そのため、利益確定から軟化する局面においては、押し目狙いのスタンスとし、その後のリバウンド狙いに向かわせそうだ。また、日経平均の定期入れ替えでは、新規採用銘柄の換算係数調整株価が大きいことから、現在の採用銘柄へは換金売りが入るとみられている。これによる需給が重荷となる可能性はあるものの、実際の組み入れは29日の終値ベースであり、過度に警戒する必要はないだろう。
もっとも、物色はインデックスに絡んだ商いが中心となることから、主力大型株に向かいやすい。TOPIXが連日でバブル崩壊後の戻り高値を更新するなか、引き続きバリュー株への物色が意識されそうだ。そのほか、外食企業の既存店売上高が発表されており、売上好調を手掛かりとした値幅取り狙いの動きも期待されよう。