11日の日本株市場は、先週後半の下落に対する自律反発が意識されるものの、全体としてはこう着感の強い相場展開になりそうである。8日の米国市場はNYダウが75ドル高、ナスダックは12ポイント高だった。中国政府による政府機関職員のアイフォン持ち込み禁止を警戒され売られていたアップルが反発したことが安心感につながった。また、イエレン財務長官は、中国経済の成長率が時間とともに鈍化すると予想しているが、米国に直接的な影響は予想しないとの見解を示したことも材料視された。シカゴ日経225先物清算値(12月限)は、大阪比100円高の32520円。円相場は1ドル147円10銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い先行で始まることになろう。日経225先物はナイトセッションで75日線水準が支持線として機能しており、先週後半の下落に対する自律反発が意識されそうである。また、アップルが反発したことから、中国政府による他のハイテク株への規制強化の動きに対する警戒も一息つきそうである。そのため、アドバンテスト<6857>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株への買い戻しに向かわせそうである。

 日経平均は先週末の大幅な下落で32500円割れ目前まで売られたが、日経225先物同様に75日線が支持線として意識されやすいだろう。また、為替市場では円相場が1ドル=147円10銭台と円安が一服する格好であり、自動車など輸出関連には利食いも入りやすいため、ハイテクの買い戻しとのリバランスに向かわせよう。日経平均のボリンジャーバンドの+1σは32745円辺りに位置しており、まずは同水準辺りのリバウンド狙いが想定される。ただし、戻りの鈍さが意識されてくるようだと、短期的にショートを仕掛けてくる流れも意識されやすいだろう。

 なお、今週は米国で重要な経済指標の発表が相次ぐことから積極的な売買は手控えられやすい面はある。一方で、岸田総理大臣は訪問先のインドで記者会見し、13日に内閣改造と自民党の役員人事を行う意向を表明した。政策期待から押し目待ち狙いの買いは入りやすいと考えられるため、底堅さを意識しつつ押し目狙いのスタンスに向かわせよう。また、中小型株は不安定な値動きを継続しているが、マザーズ指数は25日線を支持線とした底堅さが見られており、短期的な売買が中心となるものの、中小型株の出遅れ修正狙いが期待される。