ソフトバンクGが日経平均をけん引
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まることになろう。日経225先物はナイトセッションの開始直後に付けた32440円を安値に底堅さが見られるなか、CPIの発表を通過後はリバウンド基調が強まり、一時32710円まで買われる場面が見られた。来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)や日銀の金融政策決定会合を通過するまでは積極的な売買は手控えられるものの、ひとまず米CPIを無難に通過したことから、買い戻しの動きが意識されそうだ。
また、ナスダックに新規上場(IPO)する英アームは、売り出し価格が仮条件の上限で決まったと報じられている。当初は慎重な見方がされていただけに、ソフトバンクG<9984>への支援材料になると考えられ、日経平均をけん引することが期待される。また、米国ではCPI通過でハイテク株が買い戻されているため、これを引き継ぐ格好から、指数インパクトの大きい値がさハイテク株などへの買い戻しが意識されそうだ。
日経平均は足もとでこう着感の強い相場展開が続いているが、緩やかに上昇する75日線が支持線として機能している。また、上値はボリンジャーバンドの+1σで強弱感が対立しており、レンジとしては32530円〜32810円辺りが意識されやすいだろう。ただし、米CPI通過によるアク抜けが意識されてくるようだと、+1σ突破から節目の33000円をターゲットとしたトレンドに向かわせる可能性はあるだろう。積極的な上値追いは限られるだろうが、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうである。