32000円辺りが心理的な抵抗
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まることになりそうだ。昨日の日経平均は配当落ちの影響はあったものの、一時31674円まで売られ、ボリンジャーバンドの-2σを下回る場面が見られた。いったんは自律反発が意識されやすい水準まで下げたことから、米国株高が安心感につながりそうだ。ただし、32000円辺りが心理的な抵抗となることから、買い一巡後は強弱感が対立しやすいだろう。
また、需給面では日経平均の定期入れ替えに伴うリバランスや年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の株式配分比率の調整に伴う需給の影響を受けやすいため、積極的なリバウンド狙いの動きは限られそうであり、次第にこう着感が強まることになりそうだ。また、29日の米国市場では8月の米個人消費支出(PCE)の発表を控えていることも、積極的な売買を手控えさせそうだ。
物色としては、米長期金利の低下を受けて、ハイテク株を見直す動きが意識されやすいだろう。足もとでNT倍率は1月安値を下回ってきたこともあり、いったんはNTショート(日経平均売り・TOPIX買い)を巻き戻す動きが意識されやすいだろう。そのほか、需給イベントを避ける流れから、中小型株を見直す動きにも期待したいところである。