11月1日の日本株市場は、買い一巡後は次第にこう着感が強まる相場展開になりそうだ。10月31日の米国市場はNYダウが123ドル高、ナスダックは61ポイント高だった。7-9月期雇用コスト指数の伸びが予想外に拡大し、高インフレの長期化を警戒した流れから売りが先行した。しかし、米連邦準備制度理事会(FRB)が今回の連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げを見送るとの見方は変わらず、値ごろ感の買いや月末の買戻しなども入り、上昇に転じた。シカゴ日経225先物清算値(12月限)は、大阪比505円高の31355円。円相場は1ドル151円40銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、ギャップスタートになろう。日経225先物はナイトセッションで一時31400円まで買われる場面も見られており、25日線水準までのリバウンドとなった。昨日の日経平均は日銀の金融政策決定会合の結果を受けて買い戻しの動きが強まり、チャート上では節目の30500円水準での底堅さが見られ、200日線が支持線として機能する格好となった。本日は先物主導の強い動きが見込まれるなか、25日線が位置する31500円近辺を意識した流れになりそうだ。

 ただし、FOMCの結果を見極めたいとする模様眺めムードも強まりやすく、買い一巡後はこう着感が強まるとの見方がコンセンサスだろう。そのため、戻り待ち狙いの売りも入りやすいと考えられる。とはいえ、FOMC通過後のアク抜けの可能性も考えられるため、積極的には売り込みづらいだろう。売り方の買い戻しが断続的に入りやすいなか、押し目狙いでのスタンスに向かわせそうだ。

 また、昨日は指数インパクトの大きい値がさハイテク株の一角が軟調だった。為替の円安基調は長期金利の上昇が嫌気される格好から、ディフェンシブ系にシフトしている。米国の時間外取引では、取引終了後に決算を発表したAMDが小安く推移しており、本日もハイテク株は手掛けづらくなりそうだ。そのため、TOPIX型優位の展開になりやすいほか、決算を手掛かりとした個別対応に向かわせそうである。