8日の日本株市場は、買い一巡後は次第にこう着感が強まる相場展開になりそうだ。7日の米国市場はNYダウが56ドル高、ナスダックは121ポイント高だった。ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁など、米連邦準備制度理事会(FRB)高官がインフレを目標値に戻すことが最優先課題で、必要とあれば利上げを実施する姿勢を維持したほか、利下げを否定したため警戒感から売られる場面も見られた。しかし、良好な主要企業の決算を受けた買いのほか、原油価格の下落や長期金利が低下したことが下支えとなり上昇に転じた。シカゴ日経225先物清算値(12月限)は、日中大阪比210円高の32480円。円相場は1ドル150円30銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まることになりそうだ。昨日の日経平均は急ピッチの上昇に対する過熱感が警戒されるなか、香港ハンセン指数の下落などが重荷となり、400円超の下落となった。ただし、直近4営業日で2000円超上昇したこともあり、調整幅もそれなりに大きくなりやすいところであり、過熱を冷ますうえでは理想的な調整であろう。支持線に変わった75日線に接近してきたことから、同水準からのリバウンドが意識されそうだ。

 また、日経225先物はナイトセッションで一時32200円まで下げる場面も見られたが、ボリンジャーバンドの+1σ水準からのリバウンドを見せている。週末にオプションSQを控えていることから積極的な売買は手控えられる可能性はあるものの、ヘッジ対応に絡んだショートカバーなどは入りやすい需給状況と考えられる。下値の堅さが意識されやすいなか、押し目待ち狙いの買いが入りやすいだろう。

 もっとも、買い一巡後はこう着感が強まりやすいと考えられ、決算を手掛かりとした個別対応に向かわせやすい。また、原油相場の下落影響からエネルギー株は手掛けづらく、米長期金利の低下を受けてハイテク株などに資金がシフトしそうだ。そのほか、グロース250指数は小幅ながらもリバウンドを見せてきている。相対的に出遅れ感のある中小型株の一角には修正リバウンドを想定した個人主体の資金が向かいやすいとみておきたい。

 なお、決算に絡んだところではGSユアサ<6674>、DNC<4246>、大阪チタ<5726>、タスキ<2987>、シミックHD<2309>、任天堂<7974>、ニップン<2001>、スズキ<7269>、アズビル<6845>、マツダ<7261>などが注目される。