10日の日本株市場は、売り一巡後は底堅さが意識される相場展開になりそうだ。9日の米国市場はNYダウが220ドル安、ナスダックは128ポイント安だった。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は国際通貨基金(IMF)会合で、インフレの2%目標達成を依然確信できないと、追加利上げも除外しない姿勢を示した。これを受けて米長期金利が上昇し、利益確定の売りが強まった。シカゴ日経225先物清算値(12月限)は、大阪比85円安の32515円。円相場は1ドル151円30銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売り先行で始まることになりそうだ。昨日の日経平均は指数インパクトの大きい値がさ株が日経平均をけん引するなか、商社株などバリュー株への物色が強まったことから、一時32700円台を回復する場面も見られた。本日は米国市場の下落影響から売りが先行するだろうが、75日線を支持線としたトレンドのなか、押し目買い意欲は強そうだ。

 また、本日はオプションSQ算出日となる。足もとの強い値動きについては、SQに絡んだリバランスの動きによるものとみられており、SQ通過でリバランスの需給が一巡となればこう着感が強まりやすい面もあるだろう。また、主要企業の決算発表が本格化するなか、ソフトバンクG<9984>やソニーG<6758>が嫌気される可能性があり、相場の重荷となる可能性があるだろう。一方で日産自<7201>やホンダ<7267>などへ資金が向かいやすく、米長期金利の上昇を受けて金融株への物色も意識されそうであり、全体としては底堅さがみられよう。

 そのため、米株安を受けて売りが先行するものの、売り一巡後は押し目狙いのスタンスに向かわせそうだ。日経平均は10月の戻り高値32533円辺りでの底堅さが意識されてくるようだと、節目の33000円を狙ったトレンド形成は継続するだろう。また、決算に絡んだところでは、日産自やホンダのほか、コカBJH<2579>、INPEX<1605>、エアウォーター<4088>、アマダ<6113>、アイスタイル<3660>、Jオイル<2613>などが注目される。