29日の日本株市場は、引き続きこう着の強い相場展開が見込まれる。28日の米国市場はNYダウが83ドル高、ナスダックは40ポイント高だった。アドビ集計のデータによるとネット通販の大型セール「サイバーマンデー」で1日の売上高として過去最高を記録したことが報じられ、相場を押し上げた。さらに、米連邦準備制度理事会(FRB)のウォラー理事が利下げの可能性に言及すると、米長期金利の低下につながり買いに向かわせた。シカゴ日経225先物清算値(12月限)は、大阪比90円安の33290円。円相場は1ドル147円40銭台で推移している。

 米国市場は上昇したものの、シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売り先行で始まることになりそうだ。サイバーマンデーの好調は前日の段階で織り込まれており、改めて評価する動きは限られそうである。また、半導体のマイクロン・テクノロジーは四半期決算で見通しを上方修正したが、運営コストの上昇を警告し売られており、ハイテク株への利益確定に向かわせやすい。年末高を意識したスタンスながら、足もとでのこう着に対して、いったん利益を確定しておきたい動きが入りやすい水準と考えられる。

 きっかけ待ちのなか、押し目狙いのスタンスに向かわせやすいだろう。日経平均は高値もち合いを継続しているが、昨日の下落でボリンジャーバンドの+1σを下回る場面も見られており、同水準での底堅さを見極めたいところであろう。+1σを明確に下回ってくるようだと、利益確定を急がせる動きにも向かいやすいところである。また、円相場が1ドル147円台前半で推移するなど円高に振れてきており、輸出関連なども手掛けづらくさせそうである。積極的に売りを仕掛けてくる流れはなさそうだが、押し目買いの勢いも鈍るなか、じり安基調が警戒される。

 そのため、物色の流れとしては個人主体の材料株に向かいやすく、来年のテーマを意識した物色のほか、相対的に出遅れている中小型株での短期的な値幅取り狙いの流れとなりそうだ。物色対象が広がりづらいなか、より強い基調の銘柄に資金が集中しやすい需給状況である。