30日の日本株市場は、引き続きこう着の強い相場展開が見込まれる。29日の米国市場はNYダウが13ドル高、ナスダックは23ポイント安だった。7-9月期の国内総生産(GDP)改定値が予想以上に上方修正され、約2年ぶりの高い伸びを記録したことが材料視され買いが先行した。その後リッチモンド連銀のバーキン総裁が追加利上げの選択肢を除外したくないとの見解を示すと、相場は一時失速。ただ、来年の利下げ観測が根強く、さらにソフトランディング期待から買われる場面もみられた。終盤にかけては、地区連銀経済報告(ベージュブック)で経済活動の減速が報告されるとNYダウは上げ幅を縮小し、ナスダックは下落に転じるなど、まちまちの展開だった。シカゴ日経225先物清算値(12月限)は、大阪比5円高の33275円。円相場は1ドル147円10銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、こう着感が強まりやすいなか、利益確定の売りが入りやすい需給状況になりそうである。日経平均は15日にマドを空けて上昇し、20日に33853.46円まで買われた後は、調整が継続している。ただし、マドを埋めずに高値圏での保ち合いが続いているためピーク感はない。先高期待は根強く、押し目待ち狙いの買い意欲は低下していないだろう。積極的な上値追いは限られるものの、短期的に売られる局面においては冷静に下値を拾う流れになりそうだ。

 米長期金利の低下から為替市場では円高傾向を見せていることから、日米金利差を狙ったポジションのリバランスが意識されやすい。そのためバリュー株への利益確定の動きは入りやすいだろうが、年末は配当志向の物色も入りやすく、方向感をつかみづらくさせよう。ただし、リバランスの流れのなかで、ハイテク株を買い戻す動きが意識されやすく、相対的に日経平均型優位の展開に向かいそうである。

 また、昨日はグロース250指数が1.4%近い上昇となり、チャート上でも75日線を支持線としたトレンドを形成した。相場全体がこう着感を強めるなか、明らかに出遅れている中小型株への水準訂正を見込んだ動きが入りやすいだろう。調整トレンドから脱せない銘柄が多く、自律反発の域は脱せない可能性はあるものの、トレンド転換を見せてきた中小型株については、個人主体の資金が集中する流れになりそうだ。