19日の日本株市場は、売り優勢の相場展開になりそうだが、押し目待ち狙いの買い意欲の強さが意識されよう。16日の米国市場は、NYダウが145ドル安、ナスダックは130ポイント安だった。1月の米卸売物価指数(PPI)が、米消費者物価指数(CPI)に続き予想を上回ったため、インフレ長期化が警戒された。その後、2月のミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)が予想を下回ったほか、米連邦準備制度理事会(FRB)高官の発言を受けて次の行動が利下げであることを確認したとして下げ渋る動きとなった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比310円安の38300円、円相場は1ドル150円10銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売り先行で始まることになりそうだ。米国市場ではPPIの結果を受けて利食い優勢の流れとなったが、CPIを受けた反応から予想されていた動きと考えられ、嫌気売りが強まる展開は考えづらいところであろう。日経平均株価が史上最高値に迫るなか、利益確定に伴う持ち高調整の動きが意識されるものの、一方で、年初からの急ピッチの上昇によって買い遅れている投資家の買い意欲は強いと考えられ、下値の堅さが意識されやすい。

 また、今週はエヌビディアの決算が控えている。決算を前にこれまでの相場をけん引してきた値がさハイテク株には利食いが入りやすいと考えられるが、東エレク<8035>やアドバンテスト<6857>など最高値圏で推移するなか、需給状況は良好である。持ち高調整があったとしても、積極的に売り仕掛けてくる流れは避けられるだろう。反対に大きく調整する局面においては、押し目待ち狙い買いが意識されやすいと考えられる。

 先週末の日経平均株価は一時38865円まで上昇し、1989年に付けた史上最高値に迫った。ボリンジャーバンドの+3σ水準まで上昇したこともあり、過熱感が警戒されてくる可能性はある。一方で+2σは38052円辺りまで上昇してきたことから、節目の38000円辺りでは押し目待ち狙いの買いが入りやすいだろう。売り一巡後の底堅さが意識される場面においては、買いのタイミングを切り上げてくる展開も想定しておきたい。