28日の日本株市場は、配当落ち分を即日吸収する動きに向かうかが注目されそうだ。27日の米国市場は、NYダウが477ドル高、ナスダックは83ポイント高だった。月末・四半期末を控えた持ち高調整の売りが一巡したとみられるなか、買い戻しの動きが強まった。足もとで軟調だったアップルやテスラが買われたことが安心感につながったほか、利下げ期待やソフトランディング期待を受けた買いが強まった。シカゴ日経225先物(6月限)清算値は大阪比35円高の40465円、円相場は1ドル151円40銭台で推移している。

 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い先行で始まりそうだ。日経225先物はナイトセッションで40290円から40450円辺りでの保ち合いが続くなか、終盤にかけて一時40510円まで買われる場面も見られた。本日は3月決算期末の権利落ちとなるが、配当落ち分は日経平均株価で約260円ほどとみられている。そのため、これを考慮すると40500円が基準になるため、日経225先物のナイトセッションでの終値水準である。

 実質新年度相場入りとなることから、新NISAの影響や新規資金の流入が期待されるなか、配当落ち分を吸収する動きをみせてくるかが注目される。米国ではエヌビディアが軟調だったこともあり、東エレク<8035>やアドバンテスト<6857>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株の一角は手掛けづらくなりそうだが、新規資金の流入が期待されるなか、下値の堅さは意識されそうだ。

 また、配当再投資に対する需給要因も下支えにつながることが見込まれ、押し目待ち狙いの買い意欲の強さが確認されそうだ。昨日の日経平均はボリンジャーバンドの+1σ(40316円)を支持線に、一時+2σ(41077円)を意識したトレンドとなった。配当落ちを考慮しても+1σと+2σとのレンジ推移は継続すると考えられ、+1σに接近する局面においては、押し目買いのスタンスに向かわせそうだ。

 一方で、配当落ち分を埋めてくる動きとなれば、新年度入り後の先高期待が一段と強まる可能性があり、先物主導での上値追いの動きに向かわせる展開もあるだろう。物色の流れとしては、配当再投資を想定したバリュー株に向かいやすいほか、ハイテク株の押し目も狙いたいところであろう。