トランプ米大統領とメラニア夫人は新型コロナウイルスの検査で陽性反応が確認されたことから、目先的にリスク回避的な取引が増える可能性がある。ただ、欧米主要国の株式が下落した場合、ドルや米国債に資金が向かうケースが多いことから、ドル売り・円買いが大きく広がる可能性は低いとみられる。欧州中央銀行(ECB)、豪準備銀行(中央銀行)、NZ準備銀行(中央銀行)など複数の中央銀行は緩和的な金融政策を維持する方針を表明していることは、ドル相場に対する支援材料となる。欧州を中心に新型コロナウイルスの感染再拡大が見込まれることも、ドル買いを支援しそうだ。

 トランプ大統領はツイッター投稿で「ファーストレディと私は検査で新型コロナウイルス感染症の陽性が判明した。自主隔離と回復のプロセスを直ちに開始する」と投稿しており、現時点で大統領夫妻の健康状態は特に悪化していないもよう。容体が悪化しなければ、大統領選挙直前での復帰が見込めるものの、現職大統領のウイルス感染は1カ月後に行われる米大統領選挙に一定の影響を及ぼす可能性があるため、特に大統領夫妻の健康状態については予断を許さない状況が続くとみられる。