15日に解任された重慶市トップの孫政才市党委員会書記(53)は現在、重大な規律違反の疑いで共産党中央規律検査委員会の調査を受けている。海外メディア数社は16日に伝えた。同市では、薄熙来前市委書記が2012年に失脚した。トップの相次ぐ失脚は中国の政界では異例とも言える。



 香港紙・蘋果日報によると、孫氏は14日、全国金融工作会議に出席するため北京入りした後に連行された。



 共産党は15日、孫氏の後任として重慶市党委書記に、習近平国家主席に近い貴州省トップの陳敏爾同省党委書記(56)を充てる人事を発表したが、孫氏の異動について「別途任用」の文言がないため、失脚の可能性が高いとの見方がある。



 米ウォールストリート・ジャーナルは2人の情報筋の話として、15日に開かれた重慶市の幹部会議で同氏が調査を受けていると発表された、と伝えた。



 同氏は2006年、43歳の若さで農業部長(農林大臣に相当)に就任し、2009年には吉林省党委書記、2012年には重慶市党委書記を歴任した。しかし汚職取締まり部門「中央巡視組」が今年2月に重慶入りした際、「薄・王思想の毒を徹底的に排除しなかった」として、同氏は厳しく批判された。



 重慶市では、2012年に王立軍が米総領事館逃亡事件を起こし、習近平氏を狙った江沢民派のクーデター計画を暴露され、その後の中国の政局に大きな影響を与えた。当局は薄熙来や王立軍の残党一掃に力を入れてきた。



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 同市で3月末に、何挺副市長が解任されたばかり。何氏は孫氏と同じく山東省の出身で、二人の関係についてしばしば「数十年来の付き合い」とその親密ぶりを自慢していたという。2人は2012年に同時に重慶に赴任し、5年近く行動を共にしてきた。



 何挺は江沢民氏の最側近である周永康中央政法委員会前書記(無期懲役)に信頼されていたという。



 一部では、孫氏は習近平国家主席の後の次世代指導者有力候補の一人とされてきた。しかし、その派閥色は不透明だった。江沢民派の賈慶林全国政治協商会議元主席と近い関係にあるとも言われている。



 同氏は吉林や重慶で勤務していた間、法輪功迫害に加担したため、「法輪功迫害を追跡調査する国際組織」に迫害責任者としてリストアップされた。これまで反腐敗運動で取り締まられた江沢民派の高官はいずれも、法輪功迫害に関わっていた。



(翻訳編集・文亮/高遠)




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