配車サービス中国最大手の滴滴出行は24日、ソフトバンクグループ<9984>と共同で東南アジアの同業最大手グラブに20億米ドル(約2220億円)を出資すると発表した。グラブの事業拡大を支援することで、米ウーバー・テクノロジーズに対抗する狙い。グラブはこのほか5億米ドルを募り、合計で25億米ドルを調達する予定だ。東南アジアのベンチャー企業としては、過去最大規模の資金調達という。香港メディアが25日伝えた。

シンガポールに本拠地を置くグラブは、東南アジア7カ国でタクシーやオートバイの配車サービスを展開。最大のシェアを握るが、最近はウーバーなどとの競争が激化している。ウーバーは今年5月、ミャンマーに新規参入。東南アジアではマレーシア、ベトナム、タイ、インドネシア、シンガポール、フィリピンに続く7カ国目の進出となった。

滴滴出行は2015年にグラブに出資。今回は追加で資金を投入した形となった。グラブ以外にも近年、積極的に海外投資を進めており、これまでに米リフト、インドのオラ、ブラジルの99タクシーズなどに出資した。滴滴出行はこうした投資を通じ、世界最大手ウーバーに対する“包囲網”を構築している。

滴滴出行は2015年、配車サービスで中国市場の覇権を競っていた滴滴打車と快的打車の経営統合で誕生。中国のオンライン配車サービス市場でシェア85%を有するガリバー企業だ。16年8月には、ウーバーから中国事業を買収することで合意。一段の覇権拡大が見込まれている。



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