米連邦準備制度理事会(FRB)は米連邦公開市場委員会(FOMC)で市場の予想通り政策金利(フェデラルファンドFF金利の誘導目標)を、1.00-1.25%で据え置くことを全会一致で決定した。声明は一部を除いて、ほぼ変わらず。労働市場は引き続き強まっており、経済活動も緩やかな拡大を続けていると指摘。インフレもいずれ2%の目標達成に向けて上昇するとの見通しを維持した。金融政策は「依然緩和的」で、経済は緩やかな利上げが正当化されるとした。見通しリスクも概ね均衡していると繰り返した。



前回の会合声明に比べ、雇用判断は上方修正された一方、コアインフレや消費の判断は下方修正された。また、最も注目されていたバランスシート正常化開始のタイミングに関しては、「今年」から「比較的速やかに」にとタイミングは若干めどがたったが、市場は「upcoming meeting次回会合で」など、より明確な文言を織り込んでいた。このため若干失望感が広がり、ドル売り材料となった。



バランスシートの正常化開始のイミングに関し、「比較的速やかに」にとどめることで、柔軟性をもたせたとも考えられる。9月に予想される米国の政府機関閉鎖と連邦債務上限を巡る議論で万が一混乱に陥った場合、金融当局が政策行動を先送りすることも可能だ。



◎7月会合声明と6月会合の相違点

*雇用

6月声明「伸びは減速したが堅調」⇒「伸びは堅調」へ判断は引上方修正された。



*コアインフレ

「燃料や食料品価格を除いたコアインフレは2%をいくらか下回る水準で推移」⇒

「コアインフレは低下し、2%を下回る水準で推移」に下方修正された。



*消費

「最近加速」⇒「引き続き拡大」へ下方修正された。



*バランスシート正常化開始

「バランスシート正常化を本年開始すると予想」⇒「バランスシート正常化の開始を比較的速やかに開始すると予想」と、若干明確に。