中国はメタンハイドレートの試掘作業を終えた。連続生産期間、生産量で世界記録を達成したとされる。累計の生産量は30万9000立方米。メタン含有量は最大99.5%に上る。60日間の試掘期間を満了し、7月9日に生産活動を停止。9〜18日にかけて試掘井を密閉する作業が進められたという。中国政府系メディアが30日に伝えた。



生産プラットフォームの「藍鯨1号」は、中集集団の中集来福士海洋工程有限公司が建造した超深海用のツインドリルタワー半潜水型掘削装置。山東省煙台の母港に帰還する。サイズは縦117米、横92.7米、高さ118米。最大作業水深は3658米、最大掘削深度は1万5240米に及ぶ。



南シナ海北部(珠海市東南320キロ)の海域「神狐」で調査試掘を展開し、水深1266メートルの深海で可燃ガスを発見。海底203〜277米の地点からメタンハイドレートを吸い上げたという。正式な開発に着手する準備作業として、データ収集を進めた。



中国のメタンハイドレート資源量は、原油換算で800億トン超。化石燃料の2倍の規模に相当する。世界のメタンハイドレート資源のうち、97%は海底に埋蔵。そのうち90%は、「神狐」のような砂の層に蓄えられている。



ただ、具体的な商業開発には、乗り越えなければならないハードルが数多い。分布エリアが広範なことに加え、海底地層の砂れきなどを同時に吸引してしまうためだ。パイプがすぐに詰まってしまうという難題を解決するためには、新たな技術を開発する必要がある。

【亜州IR】