短期投機家・投資家の円の買い持ち高は前々週から増加した。



今週は米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長の証言やクラリダ副議長の講演で、インフレ上昇を受けたテーパリングを巡る言及に注目が集まる。新型コロナウイルス感染拡大が一段落し、さらに、ワクチン接種ペース加速で、経済活動再開への期待に米国債利回りの続伸が予想されドルが引き続き底堅く推移すると見る。



投資家間でインフレへの脅威が強まる中、パウエル議長は23、24日に開催される上下議会証言において、今後数カ月の物価上昇が一時的で、平均2%の目標達成や緩和策の出口戦略の協議開始には程遠いとの見解を繰り返すかどうかに注目。議長は最近のイベントで、特に労働市場に関し、恐慌時の最悪期をさらに下回る状況だと悲観的な見解を示している。また、イエレン財務長官はG20財務相・中央銀行総裁ビデオ会議に参加を予定している。



経済指標では、1月消費者信頼感指数や1月新築住宅販売件数、10−12月期国内総生産(GDP)改定値などが発表予定。インフレが上昇する兆候が見られる中、FRBのクラリダ副議長がインフレ指標として注視していくと指摘していたPCEコアデフレーターの1月分にも注目。副議長は資産購入策の縮小開始の目安として、この指数が2.5%近辺まで上昇することを目指すとしている。12月時点は1.5%。FRB関係者が指摘しているとおり目標達成には程遠い水準となっている。



英国でも、新型コロナウイルス感染ペースが安定、さらに、ワクチン接種ペースが加速され、ロックダウンが予想より早く解消されるとの期待が広がった。ジョンソン首相は今週、週初に経済に関する演説を予定している。同時に、英国中銀がマイナス金利を導入するとの思惑も後退したためポンドの先高感が強まっている。



■今週の主な注目イベント



●米国

22日:1月シカゴ連銀全米活動指数、1月景気先行指数、イエレン財務相講演、ボウマンFRB理事

23日:パウエルFRB議長、上院銀行委に半期に一度の金融政策報告提出、12月FHFA住宅価格指数、12月S&P20都市住宅価格指数、1月消費者信頼感指数、2月リッチモンド連銀製造業指数

24日:パウエルFRB議長、下院金融サービス委員会で経済、金融政策に関し証言、1月新築住宅販売件数、クラリダFRB副総裁が商工会議所で講演、ブレイナードFRB理事25日:1月耐久財受注、10−12月期国内総生産(GDP)改定値、新規失業保険申請件数、1月中古住宅販売仮契約、ボスティック米アトランタ連銀総裁、ブラード・セントルイス連銀総裁ウィリアムズ米NY連銀総裁クオールズ米連邦準備理事会(FRB)副議長、ストレステストに関し

26日:イエレン財務長官がG20に参加、2月シカゴPMI、1月個人所得・支出、1月PCEコアデフレーター、2月ミシガン大消費者信頼感指数



●欧州

22日:ラガルドECB総裁講演

24日:独10-12月期GDP

25日:デギンドスECB副総裁が講演

26日:ショイブレ講演

25-26日:EUサミット



●英国

22日:ジョンソン首相が経済に関する演説、英中銀、ブリハ委員講演

24日:ハルデーンBOEエコノミストが講演、

26日:ラムスデンBOE副総裁が講演



●日本

22日:1月PPI