米国労働省はワシントンで2日に最新3月雇用統計を発表する。エコノミストの平均予想では、失業率が6.0%と2月の6.2%からさらに低下すると予想、非農業部門雇用者数は平均予想で65万人増と、2月の37.9万人増から伸びが拡大すると見られている。



先行指標の中で雇用統計との相関関係が最も強いとされる民間の雇用者数を示す3月ADP雇用統計は前月比+51.7万人と、9月以来の大幅な伸びとなった。コンファレンスボードが発表した3月消費者信頼感指数においても消費者が労働市場に一段と自信を強めたことも明らかになっている。



製造業の雇用も今後一段の増加が期待されている。NY連銀製造業景況指数の6か月先雇用は+31.4と、2月16.6、6カ月平均23.0を上回ったほか、フィラデルフィア連銀製造業景況指数の6か月先雇用も46.9と、34.7、6か月平均40.6をそれぞれ上回った。



ワクチン接種ペースの加速で、経済活動の再開も進んだため、週次失業保険申請件数も減少。パンデミックによる経済封鎖が開始された昨年3月以降で最小となった。継続受給者も引き続き減少基調にある。3月の雇用の増加に拍車がかかり、100万人近くの雇用増を予想するアナリストもいる。



米連邦準備制度理事会(FRB)のクラリダ副総裁は、不完全雇用率(U6)(フルタイムでの雇用を望みながらもパートタイムの職に就いている労働者や仕事に就きたいと考えているものの積極的に職探しをしていない労働者を含む)に注目していくとしている。



■3月雇用統計の先行指標



・ADP雇用統計:

+51.7万人(予想:+55.0万人、2月:+17.6万人←+11.7万人))



・NY連銀製造業景況指数:

雇用(現状):+9.4(2月+12.1、6カ月平均+10.6)

週平均就業時間:+10.9(9.0、6カ月平均+8.7)



6か月先

雇用:+31.4(16.6、6カ月平均23.0)

週平均就業時間:+20.1(14.3、6カ月平均+11.5)



・フィラデルフィア連銀製造業景況指数

雇用(現状):30.1(25.3、6カ月平均19.3)

週平均就業時間:39.7(30.6、24.2)



6か月先

雇用:46.9(34.7、6か月平均40.6)

週平均就業時間:11.1(10.3、6か月平均16.3)



・消費者信頼感指数(%)



雇用

十分:26.3(21.6、前年同月43.3)

不十分:55.2(56.0、42.9)

困難:18.5(22.4、13.8)



6カ月後の予想

雇用

増加:36.1(27.4、16.9)

減少:13.4(21.3、17.6)

不変:50.5(51.3、65.5)

所得

増加:15.5(14.8、20.0)

減少:13.3(12.9、10.1)

不変:71.2(72.3、69.9)



・失業保険申請件数





件数 前週比 4週平均 継続受給者数



3/20/21|   684,000|   -97,000|  736,000|   n/a

03/13/21|   781,000|   56,000|  749,000|   3,870,000

03/06/21|   725,000|   -29,000|  762,250|   4,134,000

02/27/21|   754,000|   18,000|  793,000|   4,142,000

02/20/21|   736,000|   -98,000|  807,500|   4,337,000

02/13/21|   834,000|   -14,000|  826,500|   4,419,000

02/06/21|   848,000|   36,000|  836,750|   4,520,000





■市場エコノミスト予想

失業率:6.0%(2月6.2%)

非農業部門雇用者数:前月比+65万人(+37.9万人)

民間部門雇用者数:前月比+63.8万人(+46.5万人)

平均時給:予想:前月比+0.1%、前年比+4.5%(+0.2%、+5.3%)