米連邦準備制度理事会(FRB)は連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(3月16-17日分)を公表した。FRBはこの会合で市場の予想通り、ゼロ金利や資産購入プログラムの据え置きを決定。議事要旨でも、経済や雇用が依然、「望ましい水準をかなり下回る水準」で、緩和縮小の条件を満たすまでには「程遠い」との考えを繰り返し、速やかに緩和縮小する兆候は全く見られなかった。



景気判断で、刺激策やワクチン普及で、いくらかの楽観的兆候に言及し、回復ペースは加速したと言及。累積需要が消費を押し上げる可能性を指摘するにとどまった。また、注目されていた長期金利の上昇に関しては、「利回りの上昇は経済見通しの改善を反映」と言及、金利上昇に対応する兆しも少しも見せなかった。FRBが当面緩和策を維持する可能性を再確認した。ただ、緩和策の長期化は、金融安定リスクにつながる。



米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(3月16-17日分)ポイント

◆経済

「著しい進展まで時間を要する」

「回復ペースは加速」

「累積需要が消費を押し上げる可能性」

「経済、雇用は望ましい水準をかなり下回る」

「パンデミックの不透明性で、経済の見通しリスクは下向き」

「刺激策やワクチン普及で、いくらかの楽観的兆候も」

「目標達成には程遠い」

「経済は長期目標達成には依然かなりの道のり」

「経済の道のりはウイルスの展開次第」

「公衆衛生上の危機は引き続き著しいリスク」

「住宅販売は力強い」



◆金融政策

「ガイダンスを度々修正する必要はない」

「QEを修正する場合は、かなり前もって伝達」

「パウエル議長はFOMC定例会合待たずに金利調整は可能と言及」



◆長期金利

「利回りの上昇は経済見通しの改善を反映」



◆インフレ

「インフレリスクは広範に均衡」



◆金融安定リスク

「2、3人のメンバーは緩和策が金融安定のリスクを引き上げることを懸念」