米9月NY連銀製造業景気指数は34.3と、8月18.3から予想外に予想のほぼ2倍近く上昇し、強い成長を示唆した。地区連銀製造業指数の中でも、早い時期に発表される同指数は最新の製造業活動状況を判断する上で度々注目される。加えて、6カ月先の見通しで景況指数が48.4と、8月46.5から上昇していることも期待が持てる。3カ月平均も31.87と第3四半期の製造業が引き続き力強いことを示唆。設備投資計画も拡大基調にあり、継続しているサプライチェーンのボトルネック問題やインフレ圧力も過剰に懸念する必要はないとの見方に繋がっている。



2020年7月からプラス圏で推移しており、成長基調にある。8月分では重要項目の新規受注が33.7と、前月14.8から上昇、出荷も26.9と、4.4から上昇しており、全体指数を押し上げ。仕入れ価格は75.7と、前月76.1から小幅低下したものの、依然高止まり。販売価格は47.8と、46.0から上昇。一方、期待の仕入れ価格や販売価格は前月から低下し、伸び悩んでいることは安心感に繋がっている。



■米9月NY連銀製造業景気指数

景況指数:34.3(8月18.3、6カ月平均27.3)

仕入れ価格:75.7(76.1、77.8)

販売価格:47.8(46.0、39.8)

新規受注:33.7(14.8、25.6)

出荷:26.9(4.4、24.0)

入荷遅滞:36.5(28.3、27.8)

在庫水準:11.3(6.2、8.3)

受注残:20.9(15.0、16.4)

雇用者数:20.5(12.8、15.6)

週平均就業時間:24.3(8.9、15.6)



6カ月先見通し



景況指数:48.4(8月46.5、6カ月平均43.1)

仕入れ価格:61.7(66.4、65.8)

販売価格:51.3(52.2、49.3)

新規受注:48.4(42.7、41.0)

出荷:54.7(45.9、44.8)

入荷遅滞:1.7(0.9、6.5)

在庫水準:13.0(8.0、12.8)

受注残:0.0(0.0、2.6)

雇用者数:40.3(38.5、40.3)

週平均就業時間:8.7(2.7、8.9)



一方で、新型コロナウィルスの変異株流行で消費者マインドが悪化している。米国経済の7割を占める消費の伸びが滞り、景気回復の障害になるとの警戒感は根強い。中国の8月小売りも予想を大幅に下回る伸びにとどまった。



製造業の順調な回復が証明された形だが、商務省が発表する8月小売売上高でさらに消費動向を探る。