米国の労働省はワシントンで8日に最新9月雇用統計を発表する。エコノミストの平均予想によると、失業率は8月5.2%から5.1%へ低下する見込み。非農業部門雇用者数は50万人増と、8月の23.5万人増から伸びが拡大する公算となっている。



先行指標の中で雇用統計と相関関係が最も強いとされる民間の雇用者数を示すADP雇用統計の9月分は前月比56.8万人増となった。伸びが8月34万人増から拡大し6月来で最大となった。このため、強い結果が期待される。



また製造業の雇用も改善した。全米の製造業活動の状況を示すISM製造業景況指数9月分の雇用は50.2と、8月に活動の縮小となる50割れとなったのち、再び活動拡大を示す50を回復。ISM非製造業景況指数の雇用は8月から小幅低下も、50台を維持した。



新型コロナウィルスの変異株流行がピークを付け、経済活動の再開が進んだこと、さらに政府が実施していたパンデミック救済策の一環、失業保険特別支給が失効したことで労働参加者も増えたことが要因と見られる。また、9月に入り、学校が再開したことも奏功した。ゴールドマンサックスやモルガンスタンレーは平均予想を上回る60万人近くの伸びを予想。



週次失業保険申請件数は引き続き変動が強いながら40万件を下回る水準で推移した。



パウエル議長は雇用統計などの経済指標が妥当な結果となった場合、11月連邦公開市場委員会(FOMC)で資産購入縮小を開始することも可能としており、

早期の緩和縮小を織り込むドル買いが優勢となると予想される。





■9月雇用統計の先行指標

・米・8月ADP雇用統計・米・9月ADP雇用統計:+56.8万人(予想:+43.0万人、8月::+34万人←+37.4万人)



・ISM製造業景況指数雇用:50.2(8月49)



・ISM非製造業景況指数雇用:53.0(53.7)



・NY連銀製造業景況指数:

雇用(現状):+20.5(8月+12.8、6カ月平均+15.6)

週平均就業時間:+24.3(+8.9、6カ月平均+15.6)



6か月先

雇用:+40.3(38.5、6カ月平均40.3)

週平均就業時間:+8.7(2.76カ月平均+8.9)



・フィラデルフィア連銀製造業景況指数

雇用(現状):26.3(32.6、6カ月平均28.2)

週平均就業時間:29.3(24.5、26.3)



6か月先

雇用:38.6(42.7、6か月平均50.0)

週平均就業時間:15.4(20.8、6か月平均21.7)



・消費者信頼感指数(%)



●雇用

雇用現況

十分:55.9(55.6、23.6)

不十分:30.7(33.2、56.1)

困難:13.4(11.2、20.3)



6カ月後

雇用

増加:21.5(23.1、32.9)

減少:20.3(18.0、16.1)

不変:58.2(58.9、51.0)





・失業保険申請件数




件数 前週比 4週平均 継続受給者数



9/25/21|   362,000|    11,000|  340,000|   n/a

09/18/21|   351,000|    16,000|  335,750| 2,802,000

09/11/21|   335,000|    23,000|  336,500| 2,820,000

09/04/21|   312,000|   -33,000|  340,000| 2,715,000

08/28/21|   345,000|    -9,000|  356,250| 2,852,000

08/21/21|   354,000|     5,000|  366,750| 2,805,000

08/14/21|   349,000|   -28,000|  378,000| 2,908,000

08/07/21|   377,000|   -10,000|  396,750| 2,865,000



■市場エコノミスト予想

失業率:5.1%(8月5.2%)

非農業部門雇用者数:前月比+50万人(+23.5万人)

民間部門雇用者数:前月比+45万人(+24,3万人)

平均時給:予想:前月比+0.4%、前年比+4.6%(+0.6%、+4.3%)