今週は10月生産者物価指数(PPI)や10月消費者物価指数(CPI)など重要インフレ指標の発表が予定されている。



サプライチェーンの混乱や供給ひっ迫によるエネルギー価格上昇が世界的な物価上昇に繋がっている。10月消費者物価指数(CPI)は前年比で1990年以降31年ぶりの大幅な伸びが予想されている。FRBがインフレ指標として注視しているエネルギーや食品を除いたコアCPIも伸びが拡大する見込み。



NY連銀の10月分1年期待インフレは0.4%ポイント上昇し5.7%と、統計を開始した2013年6月以降で最高を記録した。ただ、3年期待インフレは4.2%と、前回と同水準。パウエル議長はサプライチェーン混乱が想定以上に長期化する可能性やインフレリスクの上昇を認識しながらも、インフレがいずれ鈍化するとの見解や、中長期のインフレ期待が抑制されており、利上げは急ぐ必要はないとの姿勢を維持している。ただ、上昇した場合は対処の準備があるとした。



フィラデルフィア連銀のハーカー総裁は8日の講演で、引き続き物価圧力が緩和することが、基本的な見解で、供給混乱が解決すれば、インフレは鈍化すると見ていることを明らかにした。



ハト派として知られるシカゴ連銀のエバンス総裁も8日の講演で「最近のインフレの上昇の多くは一過性」と表明すると同時に、需給状況の正常化、インフレ鈍化に要する時間にはかなりの不透明感があると加え、昨年夏に比べ、インフレ見通しリスクは大きいことも認めた。しかし、長期インフレ期待は予想に一致または、2%を下回るとしており、利上げは2023年まで適切になるとは考えていない。



■NY連銀10月

1年期待インフレ:5.7%(過去最高)

3年期待インフレ:4.2%(前回4.2%)

賃金の伸び:+3.3%(+3.0%)