米国の労働省はワシントンで3日、最新11月雇用統計を発表する。エコノミストの平均予想によると、失業率は10月の4.6%から4.5%へ低下する見込み。非農業部門雇用者数は54.5万人増と、10月から一段と伸びが拡大する公算となっている。



先行指標の中で雇用統計と相関関係が最も強いとされる民間の雇用者数を示すADP雇用統計の11月分は前月比+53.4万人と、10月+57万人から伸びが鈍化したものの予想を上回った。また、新規失業保険申請件数も減少基調が続き、季節的調整も影響したものの最新のデーダでは1969年以来の低水準を記録し、労働市場の強さがあらためて表明された。全米の製造業を示すISM製造業景況指数の雇用も53.3と、3カ月連続で上昇し4月来で最高となるなど、サプライチェーン混乱などで回復が抑制されると懸念されていた製造業の雇用も需要の強さに支えられた。



連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長はすでに経済が強くインフレ圧力が強まっているため、12月の連邦公開市場委員会(FOMC)で、11月に決定した軌道よりも早いペースでの資産購入縮小を進める選択肢を協議することが妥当だと方針を発表。雇用統計が良好な結果となった場合は、この軌道をより確実にする。ドルも底堅い推移を継続すると見られる。



■11月雇用統計の先行指標

・ADP雇用統計:+53.4万人(予想:+52.5万人、10月:+57万人←+57.1万人)

・ISM製造業景況指数雇用:53.3(52)



・NY連銀製造業景況指数:

雇用(現状):+26.0(+17.1、6カ月平均+18.2)

週平均就業時間:+23.1(+15.3、6カ月平均+16.8)



6か月先

雇用:+30.6(37.1、6カ月平均38.7)

週平均就業時間:+10.2(10.2、6カ月平均+8.4)



・フィラデルフィア連銀製造業景況指数

雇用(現状):27.2(30.6、6カ月平均29.5)

週平均就業時間:30.6(27.8、25.1)



6か月先

雇用:49.3(37.5、6か月平均46.5)

週平均就業時間:9.7(27.2、6か月平均20.3)



・消費者信頼感指数(%)

雇用

十分:58.0(54.8、26.3)

不十分:30.9(34.2、54.3)

困難:11.1(11.0、19.4)



6カ月後

増加:22.1(24.4、25.0)

減少:18.9(18.7、21.6)

不変:59.0(56.9、53.4)

所得

増加:17.9(18.4、16.0)

減少:12.0(11.2、14.5)

不変:70.1(70.4、69.5)





・失業保険申請件数





件数 前週比 4週平均 継続受給者数



11/20/21|   199,000|   -71,000|  252,250|   n/a  |n/a

11/13/21|   270,000|     1,000|  273,250| 2,049,000

11/06/21|   269,000|    -2,000|  278,500| 2,109,000

10/30/21|   271,000|   -12,000|  285,250| 2,209,000

10/23/21|   283,000|    -8,000|  299,750| 2,101,000

10/16/21|   291,000|    -5,000|  320,000| 2,239,000

10/09/21|   296,000|   -33,000|  335,000| 2,480,000

10/02/21|   329,000|   -35,000|  344,750| 2,603,000

■市場エコノミスト予想

失業率:4.5%(10月4.6%)

非農業部門雇用者数:前月比+54.5万人(+53.1 万人)

民間部門雇用者数:前月比+52.5万人(+60.4万人)

平均時給:予想:前月比+0.4%、前年比+5.0%(+0.4%、+4.9%)