米連邦準備制度理事会(FRB)は12月14-15日開催の連邦公開市場委員会(FOMC)会合で「量的緩和の終了時期を早める(量的緩和の縮小ペースを加速させる)方針を決定した。FRBによる債券買い入れは来年3月で終了する。その後、利上げを行うことになるが、FOMCスタッフの金利予測によると、2022年は3回の利上げが実施されるようだ。ただ、現時点で金融市場では2022年に2回の利上げ実施を想定しているが、3回の利上げを十分に想定しているわけではない。



シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)のFedWatch(CMEグループがFF金利先物の動向に基づき算出する数値)によると、2022年6月時点で0.25ポイント以上の利上げが実施される確率は22日時点で88%程度。市場参加者は来年6月までに少なくとも1回の利上げが実施されることを確実視している。22日時点で、来年9月時点で0.5ポイント以上の利上げ確率は71%程度、来年12月時点では88%程度まで上昇するが、0.75ポイント以上の利上げ確率については、来年12月時点でも63%程度にとどまる。



利上げ確率は今後発表される経済指標の内容次第で大幅に変動する可能性があるが、インフレや雇用関連の経済指標の発表後における利上げ確率の動向は注目に値する。金融市場が2022年に3回の利上げを十分に織り込む場合、来年12月時点で0.75ポイント以上の利上げ確率は少なくとも80%を超えているとみられる。2022年における3回の利上げ実施を想定している投資家はドルに対してやや強気だが、3回利上げの確率がやや低下した場合でも、米国経済の相対的な優位性を意識してドルに対してやや強気な見方を維持する可能性がありそうだ。