米連邦準備制度理事会(FRB)は2021年債後の12月開催分の連邦公開市場委員会(FOMC)議事録を公表した。FRBはこの会合で、ゼロ金利を据え置くと同時に、高インフレがもはや一時的ではなく、長期化すると同時に、景気や雇用も想定以上に強く回復しているため、パンデミック対処で導入した量的緩和(QE)縮小規模の倍増を決定。QE縮小終了後間もなく、利上げに踏み切る可能性も示唆した。



FRBが公表したFOMC議事録では、現状で早期で速やかなペースでの利上げやバランスシートの縮小が正当化されるとの見通しが示された。また、数人の高官は利上げ開始直後のバランスシート縮小開始を支持。



現行のペースでQE縮小を行うと3月にもQE縮小は終了する。その後、あまり間を開けずに利上げを開始する。それから、9兆ドルに膨れ上がったバランスシートの縮小に着手する軌道になる可能性が強い。一部エコノミストは、議事録を受けてFRBが22年中旬、6月か7月にもバランスシート縮小を開始すると予想している。



FRBが積極的なペースでバランスシートの縮小を実施する計画を受けて米国債券相場は下落幅を拡大。金利の上昇に繋がった。一部の高官は、米国債よりも住宅ローン担保証券(MBS)の縮小を速やかに行うべきとの見方を示している。最大雇用に達する前の利上げ開始を推奨する高官もいた。



米金利先物市場では最速で3月の利上げ開始で、年4回の利上げを織り込み始めた。



■12月FOMC議事録ポイント

●現在の状況は、早期の速やかなペースでの金融政策の正常化を正当化

●9兆ドルのバランスシートの縮小を積極的に進める

●FRB高官は利回り曲線の平坦化を回避を目指す

●米国債よりもMBSの縮小を速める

●数人の高官は利上げ開始直後のバランスシート縮小開始を支持。

●一部高官、最大雇用に達する前の利上げ開始を推奨