全米不動産協会(NAR)が発表した6月中古住宅販売件数は前月比‐5.4%の512万戸と、予想535万戸を下回り新型コロナ発生直後2年ぶり低水準となった。前年比では‐14.2%。おそらく4月または5月に署名で契約完了となるディールの統計となる。この時点では、30年物の固定住宅ローン金利は5.5%前後。その後、6%近くまで上昇しており、7月以降の統計では、一段の需要の鈍化で販売の減少加速が警戒される。米抵当銀行協会(MBA)が発表した住宅ローン申請件数(7/15までの週)は2000年2月以降22年ぶり最低を記録した。住宅ローン金利の上昇で、値ごろ感は2007年来で最悪の水準となっている。



需要減少にもかかわらず供給は依然ひっ迫しており、住宅価格の上昇は継続。中古住宅販売の中間価格は前年比+13.4%の41.6万ドルと過去最高を記録した。また、売却までの日数は14日と過去最短を記録している。



活動では供給が多い高級住宅の販売増加が目立つ。75万ドルから100万ドルの価格帯の物件は年率で+6%。100万ドル以上は+2%で、経済をけん引するとして注目される初めての住宅購入者が購入する10万ドルー25万ドルの価格帯の住宅販売は‐31%となった。この結果でも景気の滞りが示唆された。



価格(ドル):増減

10000-250000:−31%

750000−100万:+6%

100万以上:+2%



需要の鈍化とともに、在庫が増加する証拠も見られ今後、価格の上昇が一段落する可能性も示唆された。



6月末時点で126万戸の住宅が売りに出されていたが、前年に比べ2.4%増と、過去3年間で初めて在庫が上昇した。最新の住宅関連指標は明確に、住宅市場の鈍化を示唆。ドルの上昇を抑制する。