今週は米連邦準備制度理事会(FRB)が連邦公開市場委員会(FOMC)(7月開催分)の議事録を公表する予定で注目が集まる。さらに、米国経済の7割を消費が占めるため7月小売売上高速報にも注目。7月小売売上高速報値は、6月の1%増から0.1%と減速する見通し。



FRBは7月会合で、高インフレに対処するため6月会合に続き2会合連続で0.75%利上げに踏み切った。消費や生産の減速を指摘し、成長減速を認識しているほか、労働市場も減速も依然ひっ迫状況で、追加利上げが正当化すると指摘した。同時に、不透明感が強まったため経済やインフレ動向次第で金融政策を決定していく、とガイダンスを明確にしなかった。現在の経済は景気後退ではなく、今後も経済を深刻な景気後退に陥れずに利上げが可能と主張。9月FOMCで0.75%の利上げに踏み切るかどうかは、今後の景気動向次第との言及にとどめた。来年も利上げを続けるとの見通しで、市場の利下げ観測払しょくに努めた。議事録では、景気やインフレ見通しがさらに明確化される見通しで焦点となる。



7月消費者物価指数(CPI)、生産者物価指数(PPI)はガソリン価格の下落が奏功し改善したため9月FOMCでの0.5%の利上げ観測が主流となっている。ただ、FRB高官がインフレ改善にもかかわらず、年末までに政策金利であるFF金利誘導目標を3.5%-4.0%まで引き上げる必要があるとの考えを変えていないため9月FOMCで3会合連続で0.75%の利上げに踏み切るとの予想も存続。ドルも追加利上げを織り込み堅調な展開が継続か。



■今週の主な注目イベント



●米国

15日:8月ニューヨーク連銀製造業景気指数、8月NAHB住宅市場指数、6月対米証券投資

16日:7月住宅着工件数・建設許可件数、7月鉱工業生産・設備稼働率、

17日:7月小売売上高速報、6月企業在庫、連邦公開市場委員会(FOMC)(7月開催分)の議事録

18日:8月フィラデルフィア連銀景況、週次新規失業保険申請件数、7月中古住宅販売件数、7月先行指数、ジョージ米カンザスシティー地区連銀総裁、カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁が講演



●欧州

16日:独ZEW景気期待指数

17日:ユーロ圏GDP

18日:ユーロ圏CPI



●中国

15日:小売売上高、鉱工業生産



●日本

15日:GDP、鉱工業生産

19日:CPI



●英国

13日:英鉄道運転手のストライキ

17日:CPI