多くのエコノミストは連邦準備制度理事会(FRB)がインフレを目標値に抑制するために、おそらく来年の第1四半期まで利上げを続け、政策金利であるFF金利誘導目標を5%近くまで引き上げ、その後、様子見となるとの見方を強めている。労働市場がひっ迫している現在の状況で、中立金利は高まるとの見通し。



同時に、遅行指標などを基準としたFRBの利上げが行き過ぎ、経済が景気後退入りするとの懸念も強まった。



米商務省が発表した8月小売売上高は前月比+0.3%と、伸びは7月-0.4%から予想外にプラスに転じた。自動車販売が好調で全体指数を押し上げ。しかし、7月分は0.0%から—0.4%へ下方修正された。また、変動の激しい自動車を除いた米8月小売売上高は前月比-0.3%と、予想外に年初来初めてのマイナス。さらに、国内総生産(GDP)の算出に用いられる自動車・建材・給油・食品を除いたコントロールグループと呼ばれるコアの小売りは横ばいと、年初来で最小の伸びに留まり、7-9月期のGDP成長を抑制する可能性が示唆された。



アトランタ連銀は米7-9月期の国内総生産(GDP)見通しを+0.5%と、前回+1.3%から大幅引き下げた。第3四半期の実質個人消費支出(PCE)の伸びが1.7%から+0.4%へ、実質民間国内投資の伸びがマイナス6.1%からマイナス6.4%へそれぞれ下方修正されたことが背景となる。実質政府支出の伸びは逆に1.3%から2.0%へ上昇修正されたことが一部の下げを相殺した。