米連邦準備制度理事会(FRB)のブレイナード副議長やサンフランシスコ連銀のデイリー総裁など一部FRB高官は、10月消費者物価指数(CPI)が予想以上に伸びが鈍化したほか、一部住宅市場など経済の成長減速の兆候が見始められたため間もなく利上げ減速が適切になるとの考えを示した。金利が抑制域に入るに連れ、上下両方のリスクが上昇するとの見解。



NY連銀調査によると、家計の10月のインフレ期待率は上昇した。消費者はガソリン価格の一段の上昇を警戒している。インターネットでの調査はほぼ1300人の家計を対象。中期の期待インフレ率動向はFRBが金融政策を決定する上で重要となる。消費者は依然インフレ鈍化に悲観的。1年後のインフレ期待は5.9%と、9月の5.4%から大きく上昇し7月来で最高。また、3年後のインフレ期待率は3.1%とやはり2.9%から上昇した。5年後のインフレ期待率は2.4%と、2.2%から上昇。



NY連銀の10月期待インフレ上昇

1年:5.9%(9月5.4%)

3年:3.1%(2.9%)

5年:2.4%(2.2%)





欧州はロシアからの原油輸入禁止を12月1日付けで発効する。季節的に需要も増えるほか、欧州によるロシア原油輸入禁止による供給ひっ迫により、燃料価格が再び上昇する可能性は除外できず、期待インフレ率を押し上げる。ウォラーFRB理事が指摘するように、FRBの利上げ終了は程遠い可能性もある。