米コンファレンスボードが発表した11月消費者信頼感指数は100.2と、2カ月連続の低下となり、7月来で最低となった。ただ、予想を小幅上回った。



現況指数は137.4とやはり2カ月連続の低下し、昨年4月来で最低。期待は75.4と、7月来で最低となった。



雇用や所得の見通しも軟化が見られる。所得減少予想の16.6はパンデミックによる経済封鎖された20年4月来で最高を記録しており、消費者が労働市場悪化を懸念し始めたことが示唆された。インフレ押し上げると警戒されていた賃金上昇圧力の緩和は、連邦準備制度理事会(FRB)にとり朗報。米2年債と10年債の逆イールドは75BPと1980年来で最大と、景気後退懸念は依然強い。



一方で、今後12カ月のインフレ期待は7.2%と、10月6.9%から上昇し4カ月ぶり高水準となった。FRBの歴史的にも大幅な利上げにもかかわらずインフレ抑制は容易ではないことが証明された。





■11月消費者信頼感指数:100.2(10月102.2、前年同月111.9)

現況:137.4(138.7、144.4)

期待:75.4(77.9、90.2)



雇用

十分:45.8(44.8、55.5)

不十分:41.2(42.2、33.7)

困難:13.0(13.0、10.8)



6カ月先の予想

雇用

増加:18.6(19.5、22.8)

減少:21.4(20.8、19.0)

不変:60.0(59.7、58.2)



所得

増加:17.2(19.6、18.9)

減少:16.6(15.2、11.7)

不変:66.2(65.2、69.4)



今後12カ月のインフレ期待:7.2%(10月6.9%、前年7.3%)



パウエル議長は、30日にブルッキング研究所主催の経済と労働市場に関する討論会に参加予定。11月連邦公開市場委員会(FOMC)後の会見におけるインフレ抑制には程遠く、最終的に利上げ終了する水準が想定された水準を上回るとした断固としたタカ派姿勢を繰り返すと見られる。FRBは利上げ不足のコストが、過剰な利上げのコストを上回ると見ている。12月FOMC前のブラックアウト期間入り前、最後の議長発言になる。