NYの視点:3月FOMC、50BP利上げ予想も、ピーク金利も引き上げか
1月の雇用統計が想定以上に強い結果となったほか、消費者物価指数(CPI)や生産者物価指数(PPI)の伸びも鈍化傾向を維持したものの予想を上回りインフレ鈍化が想定以上に遅いペースであることがあらたに証明された。これに加えて、賃金インフレが新たなインフレ上昇圧力になる可能性は、FRBが政策金利をより高い水準まで引き上げる必要性を強める。3月連邦公開市場委員会(FOMC)では前回に引き続き25ベーシスポイント(BP)の利上げが見込まれている。しかし、短期金融市場では50BPの利上げも若干織り込み始めた。
米ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁は「1月のデータに過剰に反応しない」としながらも、3月の利上げ幅を巡り、25BP、50BPどちらにも「オープンマインド」と言及。3月会合では、メンバーの最新予測が発表されるため、利上げ幅よりもピーク金利の見通しがより重要になると指摘した。同総裁はピーク金利予想を、12月時点の5.4%から引き上げる意向に傾斜していると指摘。ウォラー米FRB理事も、「データは労働市場が減速するのではなく引き締まったことを示している」とし、FOMCが12月の見通し5.4%以上に金利を引き上げる必要となる可能性を指摘した。
FOMCの中でもハト派として知られていたブレイナード副議長は経済政策の助言を行う国家経済会議(NEC)委員長に就任。FOMCのメンバーのタカ派色が強まる可能性も50BPの利上げの確率を高める。