NYの視点:米リセッション懸念が一段と後退、金利先高観が根強い
クリーブランド連銀のメスター総裁はドイツ紙ベルゼン・ツァィトウングとのインタビューで、これまでの状況から政策金利をもう少し引き上げる必要があるかもしれないとの考えを示した。同総裁は本年の連邦公開市場委員会(FOMC)の投票権は持たない。
ゴールドマンサックスは今後12カ月内に米国経済が景気後退入りする確率を15%に引き下げた。従来は20%。最高は3月に35%。理由としては、堅調な雇用や実質賃金の伸びが続き、実質可処分所得の伸びも24年に加速することや、FRBの引き締めが時間さで経済に影響し、景気後退に導くとの考えには賛成しないと説明。チーフエコノミストは24年末までの米国国内総生産(GDP)は2%成長を予想している。一方で、大半のエコノミストはブルーンバーグでの平均予想で以前6割、景気後退入りを予想している。サウジアラビアやロシアが価格安定させるために減産を維持しており、原油高が再びインフレを加速させる可能性も除外できない。FRBの早期の利上げ終了の可能性は後退すると見る。