NYの視点:米8月ISM非製造業景況指数はサービスインフレの強さ確認、FRBの早期利上げ終了観測が後退
サービス業が引き続き好調で、米国経済が景気後退を回避可能との見方も強まりつつある。
■米8月ISM非製造業景況指数:54.5(7月52.7)
新規受注:57.5(55.0)
仕入れ価格:58.9(56.8)
受注残:41.8(52.1)
入荷水準:48.5(48.1)
雇用:54.7(50.7)
新規輸出受注:62.1(61.1)
輸入:52.3(52.3)
良好なISMの結果に対し、FRBが公表した最新の米地区連銀経済報告(ベージュブック)の中では景気や雇用の鈍化また、物価の伸び鈍化も指摘されており、対照的な結果となっている。
短期金融市場は連邦準備制度理事会(FRB)が11月FOMCで0.25%の利上げを再開することを50%近く織り込んだ。金利先高観は根強く、ドルを支える。