NYの視点:米新規失業保険申請件数は2月来の低水準、FRBの利上げ長期化も
最新の米地区連銀経済報告(ベージュブック)で示された内容とは対照的に労働市場が依然力強い証拠となった。4-6月期単位労働コスト改定値も前期比年率+2.2%と、速報値+1.6%から予想以上に上方修正された。1-3月期+3.3%からは伸びが鈍化した。
堅調な雇用状況に加えて従業員解雇が限定的となっていること、賃金の伸びも小幅な鈍化にとどまり、消費者が引き続き支出を続け、米国経済の成長を今後もけん引し、景気後退回避する可能性も強まる。米連邦準備制度理事会(FRB)の追加利上げの可能性も完全には除外できず、当面、ドルを支えると見る。