今週は英国の国内総生産(GDP)や米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長発言、11月ミシガン大消費者信頼感指数速報値などに注目が集まる。



英国や欧州などの経済に鈍化の兆しが見られ英中銀、ECBも利上げ終了との見方が強まりつつある。英中銀が金融政策決定会合でタカ派的な据え置きを決定後発表される第3四半期のGDPではマイナス成長に落ち込む見込み。英中銀はメンバーの3名が今回の会合で追加利上げを支持、追加利上げも除外しなかった。ベイリー総裁もインフレのリスクは上方で利下げを検討するにはあまりにも時期尚早とタカ派色を強調したものの、市場は英中銀の次の行動は利下げとの考えを変更しておらず、GDPの結果次第でポンド売りが強まる可能性がある。



ユーロ圏では小売売上高や独CPIに注目。ユーロ圏小売売上高は2カ月連続のマイナス予想。予想を下回る結果はECBの利上げ終了観測をより強め、ユーロ売り圧力となる。



米国ではFRBのパウエル議長が国際通貨基金(IMF)の年次リサーチカンファレンスで世界経済における金融政策のチャレンジを議題とした討論会に参加する予定で発言に注目。10月雇用統計を受けた労働市場を巡る見解に焦点が集まる。12月会合での利上げ確率もほぼゼロ、来年の利下げ確率が上昇した。ハト派姿勢が示されると、ドル売りにさらに拍車がかかる。ただ、12月会合まではあらたな消費者物価指数(CPI)、雇用統計も発表されるため、慎重な姿勢を再表明する可能性もある。



FRBは先々週開催したFOMCで市場の予想通り利上げを見送ったが、金融や与信の引き締まりが経済や物価に影響を及ぼす可能性があると指摘。今後、慎重に政策を決定していく姿勢を再表明した。議長はFOMC後の会見で、長期債利回りの上昇に注意を払っていると言及。インフレに関しても、リスクがより均衡したと、インフレの改善を指摘。さらに、今後の課題が追加利上げをするかどうかだと、利上げサイクルが最終段階に達したと考えていることを示唆したため、市場では利上げ終了期待が高まり、ドル売りに拍車がかかった。議長は同時に、インフレが目標2%達成の軌道にあることや、政策が十分に引き締め域にあることを確信できないと、追加利上げの選択肢も除外しなかった。



■今週の主な注目イベント

●米国

7日:9月貿易収支、ローガン米ダラス連銀総裁が講演、シュミド米カンサスシテイ連銀総裁が挨拶

8日:9月卸売売上高、共和党大統領候補討論会、ウィリアムズNY連銀総裁講演

9日:週次失業保険申請件数、パウエルFRB議長が討論会参加、ボスティック米アトランタ連銀総裁、バーキン米リッチモンド連銀総裁がイベント参加

10日:11月ミシガン大消費者信頼感指数速報値



●欧州

6日:ユーロ圏サービスPMI、独製造業受注

7日:独鉱工業生産、独連銀ナーゲル総裁が講演

8日:ユーロ圏小売売上高、独CPI、ECBチーフエコノミスト、レーン氏が講演

9日:仏中銀総裁が講演、ECB経済報告



●英国

6日:英中銀、チーフエコノミスト、ピル氏がオンライン質疑応答に参加、金融政策報告

8日:英中銀、ベイリー総裁が基調演説

9日:英中銀、チーフエコノミスト、ピル氏が講演

10日:鉱工業生産、GDP



●日本

6日:日銀、9月金融政策決定会合議事要旨公表

7日:世帯支出



●中国

7日:貿易収支、外貨準備

9日:PPI、CPI