今週は10月消費者物価指数(CPI)や10月生産者物価指数(PPI)といった重要インフレ指標や小売売上高に注目が集まる。さらに、サンフランシスコで、アジア太平洋経済協力(APEC)会合が11日から17日にかけて開催。米中首脳は15日、1年ぶりとなる会談を予定している。両国の関係改善が期待されている。さらに、17日には再びつなぎ予算が失効するが共和党下院は政府機関閉鎖回避を目指しつなぎ融資に備えていると報じられているものの、週後半かけて合意がなければ、再び政府機関閉鎖リスクでドル売り、リスク回避が強まる可能性もある。



FRBがインフレ指標として注視している食品やエネルギを除いたコアCPI指数は前年比+4.1%で9月と同水準の伸びにとどまり、インフレの頑強さが示される公算。小売売上高は3月来のマイナス成長に落ち込む見通しで予想通りの結果はドル売り材料。



英中銀のチーフエコノミスト、ピル氏は利上げ終了を宣言している中、英国のCPIに注目が集まる。欧州中央銀行(ECB)もチーフエコノミスト、レーン氏の発言やラガルド総裁の講演に注目。FRB高官は依然、インフレを巡りまだやるべきことがあるとの見解だが、短期金融市場では利上げ終了観測が根強い。ただ、同様にECBや英中銀も利上げ終了観測が強まりつつあり、欧州の景気が弱く、FRBよりもECBや英中銀の利下げ開始が早まり、ドルを支援する可能性がある。



■今週の主な注目イベント

●APEC:11-17日

15日:米中首脳会談

12-13日:財務相会合



●米国

13日:10月月次財政収支

14日:10月消費者物価指数(CPI)、グールズビー米シカゴ連銀総裁が講演

15日:10月小売売上高、10月生産者物価指数(PPI)、11月ニューヨーク連銀製造業景気指数、9月企業在庫

16日:10月輸出入物価指数、週次失業保険申請件数、11月フィラデルフィア連銀景況指数、10月鉱工業生産・設備稼働率、11月NAHB住宅市場指数、9月対米証券投資、メスタークリーブランド連銀総裁が23年の金融安定会議で基調演説、ウィリアムズ米NY連銀総裁、バーFRB副議長が講演

17日:10月住宅着工件数・建設許可件数、つなぎ融資期限、グールズビー米シカゴ連銀総裁が講演、コリンズ米ボストン連銀総裁があいさつ、デイリー米サンフランシスコ連銀総裁が基調演説



●欧州

13日:デキンドスECB副総裁の講演

14日:独ZEW、ECBチーフエコノミスト、レーン氏が会合参加

15日:EU、秋の経済見通し公表、仏CPI、失業率

17日:ラガルドECB総裁が講演



●日本

13日:PPI、機械受注

15日:GDP、鉱工業生産

16日:コア機械受注、貿易収支



●英国

13日:スナク英首相、外交政策に関する演説、英中銀マンMPC委員が講演

14日:英中銀、チーフエコノミスト、ピル氏が討論会に参加

15日:CPI

16日:英中銀、ラムスデン副総裁が討論会参加、ECBのラガルド総裁やデキンドス副議長も参加

17日:英中銀ラムスデン副総裁が基調演説



●中国

15日:小売売上高、鉱工業生産