米労働省が発表した3月消費者物価指数(CPI)、コアCPIは3カ月連続で予想を上回った。結果からディスインフレの勢い減速が明らかになっており、多くのエコノミストが利下げ開始時期の予想を先送りした。3月は季節的にディスインフレに有利となると見られており、実際、新車や中古車の価格下落を見込んで、インフレの鈍化期待が強まっていたため、結果はサプライズとなった。物のインフレは鈍化したものの、保険インフレが大幅上昇し全体指数を押し上げた。FRBが注視している住宅を除いたコアサービスインフレは+0.68%と、前月の+0.5%から加速。



■CPI横目

ガソリン価格:+1.7%(前月+3.8%)

電気代:+0.9%(+0.3%)

中古車:−1.1%(++0.5%)

新車:−0.2%(−0.1%)

自動車保険:+22.2%



連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は3月連邦公開市場委員会(FOMC)後の会見で、1月の強いインフレ指標が季節的要因が影響しているとしたほか、インフレは引き続き目標に向けた改善の軌道上にあるとの見解を繰り返した。現状で強いCPIが目標達成までの荒い道のりの過程であるのか、それ以上の意味があるのかわからない、と指摘。



改善ペースが停滞したとはいえ、物価上昇圧力緩和の基調であることには変わりはなく、FRBの次の行動が利下げである確率は現状で高い。今後は、議長の指摘通り、果たしてインフレが目標に向けた荒い展開の一部なのかどうかを引き続き探る展開となる。