先週の新興市場では、マザーズ指数、日経ジャスダック平均ともに上昇した。週前半は米6月雇用統計を受けて円安進行とともに日経平均が上昇し、新興市場でも投資家のリスク選好姿勢が強まって中小型株物色が活発となった。ただ、マザーズでは週半ばになると日経平均の弱含みに連れて売りが広がる場面が増え、マザーズ指数はさえない展開となった。一方、ジャスダックでは材料株や低位株の循環物色が続き、相対的に底堅く推移した。なお、週間の騰落率は、日経平均が+1.0%であったのに対して、マザーズ指数は+1.0%、日経ジャスダック平均は+0.9%だった。



個別では、マザーズ時価総額上位のミクシィ<2121>が週間で1.0%高、サイバーダイン<7779>が同1.4%高、そーせいグループ<4565>が同0.4%高といずれもプラスを確保した。売買代金上位ではユナイテッド<2497>やメディネット<2370>が大きく買われた。ユナイテッドは投資先企業の上場観測報道が伝わっている。また、第1四半期の業績進捗と株式分割が好感されたスタジオアタオ<3550>やシンクロフード<3963>が週間のマザーズ上昇率上位となった。反面、リミックスポイント<3825>やソレイジア・ファーマ<4597>は利益確定売りに押され、インターネットインフィニティー<6545>が下落率トップだった。ジャスダック主力では、日本マクドナルドHD<2702>が同3.8%高と堅調だったほか、第1四半期の受注が好調だったハーモニック・ドライブ・システムズ<6324>が同8.3%高、米ソフトウェア会社とパートナー契約を締結したUTグループ<2146>が同9.9%高となった。また、ビーマップ<4316>やラクオリア創薬<4579>が活況となり、週間のジャスダック上昇率上位に並んだ。一方、トレイダーズHD<8704>は利益確定売りが広がり、下落率トップとなった。IPOでは7月12日にソウルドアウト<6553>が新規上場した。やや大型のマザーズ上場案件だったが、公開価格を7割強上回る堅調な初値を付け、セカンダリーでも物色を集めた。



今週の新興市場は、相場全体の地合い睨みで神経質な展開となりそうだ。足元では米利上げ観測の後退とともに円相場が強含み、日本株全体の先高期待は高まりにくい。値幅取り狙いの物色が一部の小型株や低位株に向かうだろうが、資金の逃げ足の速さには注意する必要があるだろう。マザーズでは不安定な展開が続きそうだ。



4-6月期の決算発表シーズンが迫り、マザーズでは前の四半期までの業績進捗が好調なアトラエ<6194>やケアネット<2150>といった銘柄が足元で再動意を見せてきている。決算発表の本格化に向けて、改めてここまでの業績動向を確認しておきたいところだ。なお、今週は7月18日にアクロディア<3823>、21日に日本電技<1723>、ベクター<2656>などが決算発表を予定している。また、新技術の開発で人気化したASJ<2351>も今週末ごろの決算発表とみられている。



IPO関連では、7月19日にユニフォームネクスト<3566>がマザーズへ、20日にクロスフォー<7810>がジャスダックへ、ジェイ・エス・ビー<3480>が東証2部へそれぞれ新規上場する。ユニフォームネクストは需給良好なマザーズ銘柄として一定の関心を集めているようだ。クロスフォーやジェイ・エス・ビーは比較的穏当な初値形成が見込まれる。