21日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。



・日経平均は3日ぶり反落、安川電の好決算でセンチメントは悪くない

・ドル・円は111円96銭、もみあい、材料難で方向感は乏しい

・ゲンキー、児玉化などがストップ高





■日経平均は3日ぶり反落、安川電の好決算でセンチメントは悪くない



日経平均は3日ぶり反落。51.02円安の20093.57円(出来高概算7億7000万株)で前場の取引を終えている。20日の米国市場でNYダウは28ドル安となった。日欧の金融政策据え置きや主要企業の決算が好感される一方、原油価格の下落やホームセンター株安が響いた。また、為替市場ではドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁の発言を受けたユーロ買いに連れて円相場も強含み、本日の日経平均はこうした流れを受けて54円安でスタートした。



寄り付き後は好業績株や決算期待の高い銘柄を中心に買いが入り、日経平均は下げ渋る場面も見られたが、週末を前にマイナス圏での小動きが続いた。セクターでは鉱業、鉄鋼、保険業などが下落。半面、上昇は電気機器、機械、精密機器の3業種のみだった。東証1部の値下がり銘柄数は全体の6割弱となった。



指数寄与度の大きいところでは、ソフトバンクG<9984>やファーストリテ<9983>といった値がさ株が軟調で、一部証券会社の目標株価引き下げが観測されたTDK<6762>の下げが目立った。一方、第1四半期決算発表とともに業績予想を上方修正した安川電<6506>が急伸し、ファナック<6954>などのFA(工場自動化)関連銘柄にも買いが向かった。



日欧の金融政策を巡る重要イベントを通過したものの、為替の円安機運は高まらず、日経平均はこう着感の強い展開が続いている。一方、安川電の好調な出足で、これから発表が本格化する企業決算への期待が高まっており、市場のセンチメントはさほど悪くない。



個別株物色は比較的活発であり、業績期待の高い銘柄には海外投資家による買いが入っているとの観測も聞かれる。こうした決算を先取りする動きが相場全体の支えとなりそうだ。



(株式部長・アナリスト 村瀬智一)





■ドル・円は111円96銭、もみあい、材料難で方向感は乏しい



21日午前の東京外為市場で、ドル・円はもみあい。具体的な材料が乏しいなか、積極的な売り買いは手控えられ、方向感の乏しい値動きとなった。



ドル・円は、前日NY市場のドル売りの流れを受け継ぎ、111円90銭付近で寄り付いた。その後、日経平均株価の下げ幅縮小などでややドル買い・円売り基調となった。



正午にかけては米10年債利回りが2.26%を割り込み、ドルは失速。ただ、ランタイムの日経平均先物は下げ幅を縮小しており、目先の日本株反転を期待した円売りも観測される。



12時23分時点のドル・円は111円96銭、ユーロ・円は130円17銭、ポンド・円は145円16銭、豪ドル・円は88円28銭で推移している。



(為替・債券アナリスト 吉池威)





■後場のチェック銘柄



・ゲンキー<2772>、児玉化<4222>などがストップ高

※一時ストップ高・安(気配値)を含みます





■経済指標・要人発言



・ドラギECB総裁

「QEは各月600億ユーロのペースで12月まで継続。持続的なインフレの上昇が見られるまで継続へ」

「指標は経済が強まっていることを確認」

「成長リスクは広範に均衡」

「回復は力強い」

「経済の成長拡大はまだ、価格に反映していない」

「ヘッドラインインフレは、弱い燃料価格に抑制された」

「基本インフレの圧力は依然抑制されている」

「きわめて大規模な金融緩和が必要」





☆後場の注目スケジュール☆



<国内>

・14:30  百貨店売上高(全国・東京地区6月)



<海外>

・特になし