先週の新興市場では、為替の円高基調が重しとなり日経平均が2万円を挟んだもみ合いとなるなか、マザーズ指数、日経ジャスダック平均ともに週末にかけて上昇した。週初は相場全体の軟調地合いに連れて売りが先行したものの、日経平均が底堅さを見せたことや、日欧の金融政策を巡る重要イベントを通過したことなどから、次第にリバウンド狙いの買いが優勢となった。なお、週間の騰落率は、日経平均が-0.1%であったのに対して、マザーズ指数は+1.4%、日経ジャスダック平均は+1.0%だった。



個別では、マザーズ時価総額上位のミクシィ<2121>が週間で2.1%高となる一方、サイバーダイン<7779>が同0.3%安、そーせいグループ<4565>が同1.2%安とまちまちだった。ミクシィはスマートフォンゲーム「モンスターストライク」の中国版を近日中に提供開始すると発表している。売買代金上位では、オーストラリアで高血圧DNAワクチンの臨床試験届けを提出したアンジェス<4563>、決算が好感されたGunosy<6047>、業務提携が材料視されたビリングシステム<3623>などが大きく買われた。反面、今期減益見通しがマイナス視されたサイバーステップ<3810>、利益確定売りが広がったASJ<2351>が週間のマザーズ下落率上位に顔を出した。ジャスダック主力は、日本マクドナルドHD<2702>が同2.8%高、セリア<2782>が同7.8%高、ハーモニック・ドライブ・システムズ<6324>が同11.4%高と全般堅調だった。売買代金上位では、ビーマップ<4316>やINEST<3390>の強い値動きが続いた。また、今期の業績拡大見通しが好感されたシンワアートオークション<2437>が週間のジャスダック上昇率トップだった。一方、ブロッコリー<2706>などが売り優勢となり、日本一ソフトウェア<3851>が下落率トップとなった。IPOでは7月19日上場のユニフォームネクスト<3566>が公開価格の2倍を超える初値を付け、20日上場のクロスフォー<7810>やジェイ・エス・ビー<3480>も堅調スタートとなった。



今週の新興市場では、マザーズ指数は現行水準でのもち合いが続きそうだ。4-6月期の決算発表が本格化するが、7月20日に発表された安川電機<6506>の好決算などから輸出関連を中心とした大型株の業績期待が高まっており、中小型株に関心が向かいづらいと考えられる。とはいえ、中小型株でも個別物色はさほど衰えを見せておらず、好業績株を中心に動向をマークしておきたい。



今週は7月27日にドリコム<3793>、ニューフレアテクノロジー<6256>、テラプローブ<6627>、28日に極楽湯HD<2340>、Aiming<3911>、ブロードメディア<4347>、インフォコム<4348>、東映アニメーション<4816>などが決算発表を予定している。ドリコムは21日引け後に第1四半期業績予想の修正を発表した。7月にスマートフォン向けゴルフゲーム「みんゴル」の配信を開始しただけに、第2四半期の見通しが注目されよう。



IPO関連では、今週の新規上場企業はない。8月上場案件では、シェアリングテクノロジー<3989>が7月25日まで、トランザス<6696>が28日までブックビルディング(BB)期間となる。ともに個人投資家の期待は高いようで、BBは高倍率となりそうだ。また、フリーマーケットアプリのメルカリは改めて年内の上場観測が報じられており、関連銘柄も含めて動向を注視したい。