■株式相場見通し



予想レンジ:上限20100-下限19800円



来週は国内でも本格化する4-6月期の決算発表を含めて、注目イベントが多く予定されている。まずは、25-26日に開催されるFOMCに関心が集まろう。政策変更がない限りは、経済・物価見通しやイエレンFRB議長の記者会見はなく、焦点は声明文の変更となる。バランスシートの正常化を決定する、あるいは匂わす内容となれば、足元で消費者物価指数や小売売上高の下振れなどが続いているだけに、米国市場はマイナスに受け止められる可能性も高いだろう。その場合の東京市場は、米国株安というネガティブ要因とドル高円安というポジティブ要因のはざまに立ち、引き続き大きな方向感が定めにくい展開となっていこう。また、「ロシアゲート疑惑」について、24日にはトランプ大統領の長女の夫であるクシュナー上級顧問が、26日には長男のドナルド・トランプ・ジュニア氏とマナフォート元選挙対策会長がそれぞれ証言をする予定となっている。議会証言の内容次第では、一段と米国政治の停滞に対する警戒感が強まることにもなろう。



米国FANG銘柄の決算なども引き続き注目だろう。先週はネットフリックスの好決算がナスダック指数をけん引する形となったが、24日にアルファベット、26日にフェイスブックの決算発表が予定されている。引き続き米国ハイテク株をけん引する流れになる可能性も高く、その際には、日本のIT関連株などにも好影響を与えることとなろう。キャタピラーやシーゲイト、コーニング、ボーイング、インテルなど、日本企業に影響を与える主要銘柄の決算発表も極めて多く予定されている。また、国内でも4-6月期決算の第1のピークを迎える。25日には信越化学<4063>、26日には日本電産<6594>、任天堂<7974>、27日には花王<4452>、富士通<6702>、日産<7201>、キヤノン<7751>、東京エレク<8035>、ドコモ<9437>、28日には武田薬<4502>、アステラス<4503>、新日鐵住金<5401>、コマツ<6301>、日立<6501>、ファナック<6954>、野村<8604>など、ハイテクを中心に主要処が決算を発表する。

決算発表本格化で一段と個別物色中心の展開となる可能性が非常に高いだろう。比較的、4-6月期決算は良好なものが想定されていたが、米国でのネットフリックスや日本の安川電機などはこうした期待をさらに上回るものといえる。今後もサプライズ決算は散見されていくものと考えられ、とりわけ、設備投資関連やIT関連などが他の内需業種を上回るパフォーマンスを上げていく公算が大きいと判断する。先週末のFA関連銘柄の動向などを見る限り、決算発表前の先回りの動きなどは目先強まりやすくなっている印象でもある。なお、こうした企業群の想定以上の好決算は、少なくても全体相場の下支えにはつながろう。





■為替市場見通し



来週のドル・円は上値の重い状態が続く可能性がある。米連邦公開市場委員会(FOMC)声明や同4-6月期国内総生産(GDP)などで、連邦準備制度理事会(FRB)による追加利上げ時期を模索する展開となりそうだが、経済指標が予想と一致してもトランプ大統領の政策運営に対する不安感は払しょくされていないことから、リスク選好的なドル買いには結びつかない可能性がある。



米医療保険制度改革(オバマケア)代替法案の成立は極めて困難となり、トランプ政権の減税を柱とする経済政策の実現に不透明感が増している。目先は経済政策への期待後退に伴う市場センチメントの悪化を背景に、株安・ドル安の相場展開も。





■来週の注目スケジュール



7月24日(月):スーパー売上高、独製造業PMI、米製造業PMI、JMMC会合など

7月25日(火):独IFO企業景況感指数、米連邦公開市場委員会(FOMC)など

7月26日(水):英4-6月GDP速報値、FOMC政策金利、フェイスブック決算など

7月27日(木):中工業利益、米耐久財受注、アマゾン決算など

7月28日(金):消費者物価コア指数、米4-6月GDP速報値、独消費者物価指数など