今日の欧米外為市場では、ドル・円は下げ渋る展開を予想する。米連邦準備制度理事会(FRB)による政策決定を控え、積極的には動きづらい見通し。引き続き米国の政治リスクを背景に売られやすいものの、市場が大方想定するレンジ下限に下げており、買い戻しの需要が観測される。



米紙の報道によると、トランプ米大統領は、大統領選にロシアが干渉したとする「ロシアゲート」疑惑をめぐり、セッションズ司法長官の解任を検討しているようだ。「ロシアゲート」に関しては、トランプ大統領の長女の夫であるクシュナー大統領上級顧問のほか、今後は長男ジュニア氏による議会証言も予定される。ある短期筋は、こうした政権の不安定要因について「ドル買いを手控えさせる材料」と指摘する。



今晩は、本日と明日の連邦公開市場委員会(FOMC)開催で様子見ムードが広がりやすいなか、米国の5月FHFA住宅価格指数(22時)、7月消費者信頼感指数(23時)などの経済指標の内容が材料視される。前日発表された7月製造業PMI速報値などは予想を上振れたが、今月14日発表の6月消費者物価指数(CPI)など低調な指標もみられ、足元は強弱まちまち。今晩の経済指標が弱ければ、ユーロ買い・ドル売りに振れやすく、ドル・円を押し下げる手がかりとなりそうだ。



ただ、ドル・円に関しては極端な下げは見込みにくい。市場では経済指標に関し、「春先以降は伸びが鈍化しているとはいえ、高水準が続いている」(先の短期筋)との指摘がみられる。FRBによる年内追加利上げの可能性が残されることや、バランスシートの縮小に着手するスタンスに変わりがないことは、引き続きドル売りを弱める要因となる。また、約1カ月ぶりの110円台で、値ごろ感による買い戻しもドルを下支えしよう。(吉池 威)



【今日の欧米市場の予定】

・17:00 独・7月IFO企業景況感指数(予想:114.9、6月:115.1)

・22:00 米・5月S&PコアロジックCS20都市住宅価格指数(前年比予想:+5.75%、4月:+5.67%)

・22:00 米・5月FHFA住宅価格指数(前月比予想:+0.5%、4月:+0.7%)

・23:00 米・7月消費者信頼感指数(予想:116.5、6月:118.9)

・23:00 米・7月リッチモンド連銀製造業指数(予想:7、6月:7)

・02:00 米財務省2年債入札(260億ドル)

・米連邦公開市場委員会(FOMC)(26日まで)