以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家夢見る父さん氏(ブログ「夢見る父さんのコツコツ投資日記」を運営)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。



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※2017年7月27日7時に執筆



前回、5月に開かれた金融庁と個人投資家との意見交換会の模様を報告しましたが、今月26日にも金融庁主催の個人投資家との意見交換会がありました。今回、金融庁は司会にとどまるかわりに、金融機関と個人投資家の率直な意見交換を仲介し、投資への不信感、不安感の払拭をはかっていました。



個人投資家は金融庁のホームページから申し込んだ40人。金融機関は、野村證券、大和証券、ゆうちょ銀行、三井住友銀行、SBI証券、今村証券(富山)、静岡銀行の部長クラスが参加。さらに、楽天証券の楠雄治社長も急遽出席しました。



まず、金融庁から積立NISAの概要説明があったあと、各金融機関が積立NISAへの対応を報告しました。個人的には大和証券がETFをるいとうのようにして使える予定にしたことと、楽天証券が楽天のポイントでも利用できるようにすることが、一番興味深かったのですが、残念ながら僕は両社への口座はもっていないのです。



続いて質疑応答です。個人投資家からは率直な質問が相次ぎました。金融機関側は積立NISAに本気を出すとして、低コストの商品をそろえることを表明。投資教育の充実(三井住友銀行)、毎日積立、スマホ対応(SBI証券)といった自社の特徴もアピールしました。



また、金融機関も窓口を訪れたら希望もしていない外貨建て変額保険を勧められた経験を問題視し、投資初心者の人に、高リスク、高コストの商品を一緒に売りつけないように求める意見もでて、金融庁の人の前で、該当の金融機関の人は釈明に追われていました。今はやりの「忖度」ではないですが、「金融庁が積立NISAの商品を絞るときに、個別企業から陳情があったのか」といった直球の質問もあり、会場をわかせました。ちなみに個別企業からの陳情はなかったそうです。



積立NISAはシステム構築費もかかるし、商品も低コストノーロードに限られるため、収益面では厳しいと見られます。この点にも質問が出ましたが、投資家を増やして、コンサルティングなどに結びつけ投資へのハードルを下げるドアノック商品にしたいとの意向がみられました。これについて、アドバイザー参加した雑誌「投資信託事情」の島田編集長は「もうからないから本気でやらないということはない、ということで安心したが、コンサルはありがたいけど、心配もある」と指摘しました。



金融庁は積立NISAで若年層の資産形成を狙っていますが、肝心の金融機関が「カモを育てるため採算を度外視」という姿勢では、目的を果たせません。この日に出席した金融機関は、個人投資家からの率直な声が届いたでしょうし、そんな態度をとらないと思いますが。



質疑は時間を若干オーバーしましたが、まだ多くの人が質問したがっていたのに、時間の関係で打ち切りに。僕も手を上げ続けたのにあてられず残念でした。なお、金融庁は9月10日に積立NISAの個人投資家向けイベントを開く予定です。興味のある方は参加されてはいかがでしょうか。



投資は自己責任です。インデックス投資に関心がある方は夢見る父さんのブログをご覧ください。







執筆者名:夢見る父さん

ブログ名:夢見る父さんのコツコツ投資日記