28日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。



・日経平均は反落、物色対象は絞られそうだが、センチメントは悪化しないだろう

・ドル・円は111円13銭、下げ渋り、日本株安継続も押し目買い

・値下がり寄与トップは東エレク、同2位はソフトバンクG





■日経平均は反落、物色対象は絞られそうだが、センチメントは悪化しないだろう



日経平均は反落。85.10円安の19994.54円(出来高概算9億2000万株)で前場の取引を終えた。27日の米国市場では、6月耐久財受注が予想を上振れたことが好感されNYダウは連日で高値を更新。一方で、アマゾンの決算を控えるなか、ハイテク株には利益確定の動きが強まっており、これが重石になる格好となった。



シカゴ先物にサヤ寄せする格好から利食い先行で始まると、その後はじりじりと下げ幅を広げる展開となった。ただ、決算発表の第一弾のピークとなるなかで積極的に売り込む流れにはならず、日経平均は2万円を若干下回る水準でのこう着が続いている。東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1000を超えており、全体の過半数を占めている。セクターでは、精密機器、食料品、電力ガス、鉱業、石油石炭が小じっかり。一方で、証券、その他製品、パルプ紙、空運、化学、鉄鋼が冴えない。



日経平均は25日線に上値を抑えられる格好から、こう着感の強い相場展開が続いている。もっとも、週末要因で積極的な売買は手控えられているほか、なにより決算発表が第一弾のピークとなるため、結果を見極めたいとする模様眺めムードも強まりやすい。また、FANG銘柄であるアマゾンが時間外で下げていることも、今晩の米国市場への影響を警戒する向きもありそうだ。



ただし、アマゾンについては既に決算発表を控えて、IT関連等には利益確定の流れが強まっていたことでナスダックは大きく下げていたこともあり、ある程度は織り込まれていたと考えられる。そのため東京市場についても、ここから一段と売り込む流れにはならないだろう。週末要因から手掛けづらいとこであろうが、個別に材料のある銘柄や値動きの軽い銘柄など物色対象は絞られそうだが、センチメントは悪化しないだろう。



(株式部長・アナリスト 村瀬智一)





■ドル・円は111円13銭、下げ渋り、日本株安継続も押し目買い



28日午前の東京外為市場で、ドル・円は下げ渋り。日本株の軟調地合いを背景にドル売り・円買いの流れとなったが、110円台では押し目買いが強く、やや値を戻した。



ドル・円は、日経平均株価が売り先行となり20000円の大台を割り込んだ場面では、一時111円を割り込んだ。ただ、110円台では実需筋による押し目買いが観測され、やや値を戻す展開となった。



ランチタイムの日経平均先物は軟調地合いが続いており、目先の日本株安継続を警戒した円買いが強まりやすい。また、稲田朋美防衛相の辞任で安倍晋三首相の政権運営に不透明感が広がり、本来なら日経平均の一段安が見込まれる。



ただ、外為関係者は日銀によるETF買いを見込んでおり「日本株が下げ幅を拡大しなければ円買いは限定的」とみている。ドルは、アジア市場では目先も111円付近で底堅い展開を想定したい。



12時24分時点のドル・円は111円13銭、ユーロ・円は129円85銭、ポンド・円は145円38銭、豪ドル・円は88円54銭で推移している。



(為替・債券アナリスト 吉池威)





■後場のチェック銘柄



・エルミック<4770>やジャフコ<8595>などがストップ高

※一時ストップ高・安(気配値)を含みます



・値下がり寄与トップは東エレク<8035>、同2位はソフトバンクG<9984>となった。





■経済指標・要人発言



・ムニューシン米財務長官

「8月前に、債務上限の引き上げを議会に要請」

「政府は9月末まで資金をやりくり可能」

「ボルカールールは複雑、規制の重複が問題」

「トランプ大統領は中国との経済関係の均衡に非常に焦点を当てている」

「(現状で)中国の企業は米国企業を買収できるが、米国企業による中国企業買収は不可能」





☆後場の注目スケジュール☆



<国内>

・特になし



<海外>

・14:30  仏・GDP速報値(4-6月)    1.1%